2008年03月26日

「分散は必然」ではなく状況に依るのではないでしょうか?

 essaさんのこのエントリはテレビ/ネット論っていうよりも情報をめぐる力、チベットについての権力の集中と拡散(あるいは伽藍とバザール)的なイメージなのでなんともってとこではあるんだけど、「純粋テレビ」という項を用いた場合どうなるのかなぁってちょっと思った。


テレビっ子をテレビ局が逃がしてしまうのは何故か - アンカテ(Uncategorizable Blog)


 つか、もそっと詳しく言うと

 essaさんの視点というのは一貫して「情報分権の可能性」というところを課題にしている(ように思われる)ので今回のエントリもその軸ということだと思う。なのでこの文脈における「テレビ的 / ネット的」という対項は(当該システムの意思決定をにぎる力≠権力の)「集中 / 拡散」ということをさしているのだろう。

 (そんで言外に)「分散型システムを択るほうが合理性があるようにあるように思われる状況下において集中型システムをとるのはなぜか?」という命題のもとに今回のエントリが出てきたのかなぁ、と勝手に推測する。

 その答えとして、「テレビ側が取られる理由」については

世の中が全体としてテレビからネットに移行しているとしても、テレビの傾向がそれに比例して、ネット的になっていくことはあり得ない。

なぜかと言えば、番組をネット的に作っても、それを喜ぶようなユーザ層がテレビを見るとは限らないからだ。想定されるような視聴者は、今では相当な時間をネットに費している。いくらかはテレビに戻ってきても、ネットの時間がゼロになることはあり得ない。その一方で、テレビ的な視聴者は離れてしまう。

一方、テレビ的な番組を作れば、テレビ的な視聴者層は確実に確保できる。

中間を取れば両方取れるかと言うと、そうはいかなくて、むしろ両方逃がしてしまう。

どちらか一つを取るしかないなら、ネット側の人間を捨ててテレビ側を取るしかない。


であり「中国の中でチベット強硬派と国際協調派が分かれているとして前者が択られる理由」については

つまり、政府がこの二派の対立関係の上で、危ういバランスを取っているとして、ここで多少人権尊重の姿勢を見せたとしたらどうなるか。

強硬派は離れるのは確実だが、穏健派の支持層となるべき西欧諸国から見たら、なまぬるい誤魔化しとしか思えないだろう。

両方取るのが難しいとして、どちらか一方を取るとしたら、強硬派にすり寄った方が、実があるということだ。


と。

それで、

これは、ネットによって世の中が変わっていく時に発生する事態における、一般的な法則と言えるのではないか。

つまり、ネットによる価値観の変革は、常に周辺から起こり中心へ向かう。

それはゆるやかで連続的な動きなのだが、それに応じて権力のシステムが段階的に移行していくことは難しい。


 ってされているわけだけど。これはシステムを進化論的にとらえているということなのかしら?

 ぼくのイメージでは伽藍とバザール、あるいは集中型システムと分散型システムというのはそのときどきの必要性に応じて様態を変えているだけであって、集中的システムをとる必要がある社会においては集中的システムをとることが好ましいし必然のように思うけど。それは東南アジアなんかの政治システムをめぐってもこの手の議論はされてるように思う。

 んで、この集中と拡散(あるいはシステムの分化)を分ける要件はリソースとそれを司るハブの配分ということかなぁ、と。リソースが十分にあり、なおかつそれを司るハブも十分に分化したシステムにおいては意思決定権は分散される。

 しかし、ハブが十分に育ってないシステム(ネットワーク)でこれをやってしまうと状況が複雑化するだけのように思う


 今回の「中国 - チベット」のケースの場合、対外的にはアメリカぐらいしか主要ハブとみなしていないようだし、内国的にも強硬派のほうがハブ的な役割(というか政治的融通)が利くのだろう。


極東ブログ: チベット暴動で気になること


 あとは中国のイデオロギーっつーか「共産党」的考え方っつーか


中国とは株式会社中国共産党である(タケルンバの中国入門) - タケルンバ卿日記



 で、こっからが本題というか「テレビ的」関連で書きたいことだけどちと長くなったのでエントリ分けるか

 メモ的にいっとくとこの辺と

一般大衆と理想の落差を感じたらそれをネタにすればいい - アンカテ(Uncategorizable Blog)

 この辺が関連します

muse-A-muse 2nd: 終わる(?)日本の占いズム



--
関連:
The Cathedral and the Bazaar: Japanese


posted by m_um_u at 10:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治このエントリーを含むはてなブックマーク
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