2007年08月04日

過去と現実

 uuminさんのエントリをぼけーっと眺めてるときちょうど卑近でもそれ系のことがあって、なんか気持ちがむしゃくしゃしたので出しておくことにする。


uumin3の日記:ワーキングプアII(セカイ系の発想?)

なぜ皆「自分(たち)だけ」で頑張ろうとするのか、そこに激しく疑問が湧きました。早くに離婚して男の子二人を抱えるお母さんは、どうして元夫から扶養費を取れていないのでしょう? 七十、八十にもなって缶拾いで生計を立てるご夫婦は、どうして子供たちに頼れないのでしょう? 彼らのうちの少なくない人たちが、ばらばらに分離された状況で、自分の(あるいは自分たち数名の)努力ではどうにもならない状況での努力を強いられているように思えました。

 彼らの努力だけでは立ち行かないという状況を番組は映していました。そして「この国は」という言葉も何度か繰り返されました。もちろん国の施策が今のままで十分とは私も思いません。迅速に手を打たねばならないことは理解してほしいです。でも、どうしてそこに「互助」のレベルでの負担軽減が考えられないのか私にはかなり疑問でした。



 「国家に頼る前に身近な関係性の見直しが必要なのではないか?」ということでこの論旨自体には同意なのだけれど、「そうは言っても身内だからこそって事情もあるんだろうなぁ」、とかぼけーっと思ってたら今日の手紙で他人事じゃなくなった。



生活保護法第4条:
 保護は、生活に困窮する者が、その利用し得る資産、能力、その他あらゆるものを、その最低限度の生活の維持のために活用することを要件として行われる。

A 民法に定める扶養義務者の扶養及び他の法律に定める扶助は、すべてこの法律による保護に優先して行われるものとする。


民法第877条:
 直系血族及び兄弟姉妹は、互に扶養をする義務がある。

A 家庭裁判所は、特別な事情があるときは、前項に規定する場合の外、三親等内の親族間においても扶養の義務を負わせることができる。



 ひらたく言えば、「てめぇが金持ってないんだったら保護するけど、金もってんだったら保護しないよ? (実際のところどうなの?)」、って文面。

 それにしても引っかかるのは民法877条のほう。「義務」ってなんだろ?「義務」って...?


 義務も何も、オレはあいつからなにもしてもらったことはないし、被害しか受けたことはないんだけどなぜそこで「義務」とかそういう言葉が出てくるのかな?

 正直なぜオレのほうに通知が来るのか分らんし、「まだ生きてやがったか」、って思う程度なのだが?


 オレ達家族にとってヤツはそれぐらいの厄病神だったし、そういうこともあってオレが小学生のころには母や姉達と一緒にやつのところから逃げ出したわけだし、高校の時には姓を変えた。

 やつからの追跡を逃れるために電話帳にも電話番号を載せなかったし、当然ヤツとは二度と会うこともなかった。


 そういうヤツなんだけど、なぜ「義務」という言葉が出てくるかな?



 それが世間一般でいう「家族の絆」ってやつで、赤木さんなんかに言わせると「そういう絆を社会的に拡張したものが必要なんですよ!(わたしを養うのは義務です!)」ってことになるのかもしれないけど正直反吐が出るわな。

 彼はいままで当事者になったことがないからそういうことが言えるのだろう。要するに甘ちゃんなのだ。

 状況が状況なだけどに「恥を忍んでくれくれ君」ってのも分からんでもないけど、彼との対話と通じて思ったのはやはり単なる恥知らずなんだな、ってこと。そして、こういう輩が将来オレの親父みたいな人間になってくんだろうな、ってことだった。

 で、結果的に尻拭いっていうか、情けない思いをするのはこっちなんだよな。

 情けない思いっていうか非情な決断をせざるを得ないって言うか...。


 正直、ヤツと家族やる気なんか毛頭ないので。


 善良な人は、「まぁ、ひどい! 親を切るなんて人非人だわ!」、だのなんだのな反応をするのだろうけど、そういう甘っちょろい人間に関わっているとこっちだけじゃなく相手も損するってのはこういう事態を体験したことのある人間の経験則だわな。

 こういう人間は切れるときに切っとかないとダメだ。

 そして、われわれ家族は過去にそういう決断をしたわけだけど.......また過去が追っかけて来たってわけだ。




.....やれやれ、どうするかね....。




 まぁとりあえず今回のことから学べたのは、「行政に何らかの保護を訴える場合、家族側に扶養が可能かどうか照会される(無理やり家族に結びつけられる)」、ってことかな。つまり、「行政側としても家族による相互扶助を期待し、手続きの流れはそれを基準に決められているようだ」、ということ。



 本当に絆を絶とうと思ったら海外にでも行くしかないのかもな

 
 

♪ Bonnie Pink / 過去と現実
 


posted by m_um_u at 22:06 | Comment(2) | TrackBack(1) | 日記このエントリーを含むはてなブックマーク
この記事へのコメント
>彼はいままで当事者になったことがないからそういうことが言えるのだろう。

ちょうど、この発言に近いエントリーを半分くらい書きかけて放置してたとこでした。そのうち載っけたらTB送っておきまーす。

昔、身内を愛せないことでものすごく悩んでいた時に、友人が私に言いました。
「親ってのは、あなたが存在するために精子と卵子を提供してくれた、ただそれだけの存在に過ぎないんだよ」と。


>善良な人は、「まぁ、ひどい! 親を切るなんて人非人だわ!」、だのなんだのな反応をするのだろうけど、そういう甘っちょろい人間に関わっているとこっちだけじゃなく相手も損するってのはこういう事態を体験したことのある人間の経験則だわな。

円満な家庭に育った人と話をすると、だんだん腹が立ってくることがあります。結局はわかりあえないんだよね、人間同士って・・・と。
「あなたが生まれたってことは、ご両親は愛し合っていらしたのよ」と言われて、猛烈に腹がたったこともありました。
Posted by 勤労者X at 2007年08月05日 18:01
>「あなたが生まれたってことは、ご両親は愛し合っていらしたのよ」と言われて、猛烈に腹がたったこともありました。

これはピクっときますよね。良い意味で言ってくれてるのは分かるんだけど、やはりちょっとイラっと..。

「それでも家族」とか「せっかくの縁」とかいうのも分かるんですが、もうそういうの通り越して緊急事態真っ只中な人間もいるわけですしね。緊急事態っていうか、「下手に足を突っ込むと危ないので距離とってる」、って人はけっこういるように思います。んで、まぁ、自分の薄情さとかがちょっと気になったりするわけですが、やっぱそれとこれとは別でしょうね。

特にぼくんとこの場合は、困窮しているようなふりをしていつも母をだましてきたような人なので今回もどうだかよくわかんないんです。

ぼくは人間というのは性善も性悪もなく中立な存在だと思っているのですが、嘘をつかないとやっていけない人間ってのはいてそういうタイプなんだろうなぁ、と。

そういう人にはあまり関わりたくないと思います。
Posted by m_um_u at 2007年08月05日 19:13
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Excerpt:  昨日の記事に、周囲が困窮者の重荷を分担することに関しては負の側面も考えられるのではというフィードバック(と私は受け取りました)をいただきました。  私の発想は、個々ばらばらになった「弱い立場」の人..
Weblog: uumin3の日記
Tracked: 2007-08-05 11:17
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