2007年07月06日

twitterの教育利用とネットワーク時代の教育法について

rajendraさんのぶくま経由で松本たろさんのtwitter話を見ておもしろいなぁ、と。


TAROSITE.NET: Twitterファシリテーション - 大学の授業での活用


TAROSITE.NET: Twitter授業でのつぶやきとうなずきのシェア - Smart Mobs的な何らかへ



 要約すると、「twitterを介して遠隔から授業に参加する」、って感じでしょうか。あと、「授業中の感想の共有化」って感じですかね。後者の機能は以前に話題にしたせみったーに似てるように思いました。


muse-A-muse 2nd: スモーとってもまわしはとるな! (SocialMedia時代のサイト最適化関連)(※後段)


 せみったーの場合は「セミナーの感想の共有」ということだったんだけど、twitterの講義試用というのもそれに近いように思います。んで、その効果ですけど.....(※以下、教育理論は専門外ですが教育効果に関する認知心理みたいなのをちったぁ見たことがあるのでもそもそと)


 教育の効果モデルというのもマスコミュニケーションの効果モデルと一緒で、「送り手から受け手にメッセージが伝わっているか」、というところが主眼になっていたように思います。つまり、「受け手(生徒)は送り手(先生)の言っていることをきちんと理解できているか」、ということ。当たり前といえば当たり前なんですが、このモデルの欠点としては「教師の言うことは絶対」っていうか「一方向的なコミュニケーション」をデフォルトで考えてしまうところにあるように思います。具体的に言えば「教師ばっか話して生徒が置いてけぼりになってしまう (ex.授業中に寝ちゃう)」みたいなことですね。

 っつっても、「講義ってヤツは教師がしゃべって生徒が聞くものだから仕方ないんじゃないの? 授業中に生徒が好きなようにしゃべっていいということにしたら講義がカオス状態になっちゃうじゃん?」ってことでもっともだと思うんですが、これもちょっとびみょーなんですよね。

 マスコミュニケーションの効果研究でもそうですが、「コミュニケーション」というモデルをとりつつ情報の流れが一方通行的なモデル設定をしていたらそれはコミュニケーション(対話)ではないですよね?

 で、

「だったらコミュニケーションモデルってしなきゃいいじゃん」ってことでもなくて、ここで「暗黙のコミュニケーション」というべきものが成り立っているように思うんですね。認知心理系の概念でスキーマってありますが、(ちょくせつ言葉には表れないような水面下で)あれのぶつけ合いみたいなのが起きているように思うんです。具体的に言うと、教師がなんらかの理路をもって説明を試みるとき、その説明には膨大な背景知識(スキーマ)が含まれてきますよね? んで、それを理解する受け手(生徒)というのは、理解の段階で自分たちのスキーマをフル稼働しないといけないんです。ここで教師のスキーマが生徒のスキーマを追い越しすぎてしまったり、生徒のスキーマとずれたことを言い過ぎるとschema hackのような状態が起こって、生徒の脳みそがhackされぼけーっと講義をききっぱなしの状態になるか、講義自体から関心を失ってしまうように思うんですね。

 そういうのに対抗するためには教師の側が説明方法を改善するだけではなく、生徒のほうの関心を高めるような工夫(スキーマを刺激するような工夫)をしなければならない。生徒のスキーマがうまいこと刺激されると教師のスキーマにも対抗できるようになるので容易にhackされなくなるように思います。

 イメージとしてはスキーマ(の総体)とスキーマ(の総体)がぶつかりあいをしているような感じですね。ぶつかり合いながら相手のスキーマの食い合いをしているような感じ。なので、こういった認知過程を個人的に「スキーマの投網理論」と呼んでいます。(投網で相手のスキーマをかっさらうイメージ。あるいは投網同士のぶつかり合い)


 で、twitterの講義利用の話に戻ると、そういった感じで受け手のほうの講義参加意識を刺激することができるように思うんですね。具体的にはまだいろいろな方法があるように思うけど、たろさんはまだその辺りの使用についてはイメージできてないのかなぁ...。(教育心理とか見たことあるんだろうか..)

 あ、たろさんたろさんと馴れ馴れしいですが面識はないので。なんか太郎さんってたろさんって言ったほうがかわいいな、と思って失礼ながら勝手にたろさんと呼ばせてもらってます。(そういうことで今回はTBやめとこう)


 んで、これ関連で思い浮かんだのが少し前に見たこの記事です。


PingMag - 東京発 「デザイン&ものづくり」 マガジン » Archive » 学びやすい環境へ:学校用の対話型デザインパターン


 要約すれば、<PCとネットワークを介して課題設定 - フィードバック - インタラクティブ的に指導・教育>、みたいなシステムの(ほぼ)完全版って感じです。課題を与えたらやらせっぱなしではなく、なにか疑問があったりしたら適時質問できたり、教員のほうから修正できたりするシステムっぽいです。ポイントはこの辺かな


この技術の今の使われ方−間違った使用法では、教師は自分のモニタを、生徒はスクリーンを見ることで、対面相互作用そのものを切断してしまっています。これは現代の学習理論とは相反するものです。昔の理論は、教師が生徒に知識を詰め込んで与えるものでした。今日の知識に対する考え方は、生徒がもっと自主的に参加することによってより積極的に構築されるものだという見解で一致しています。これは、生徒が自分で調べたり、独自の見解を述べたりすることですね。そうなると、教師の役目はむしろ議長のようなものになってきます



 こんな感じなので「課題を与える」ってタイプでもないのかもしれない。ってより、生徒同士が協力して分からない部分の知識を共有して行きどんどん知識を広げていく。教師はその手助けをする、って感じですかね。 操作性としては中段の説明のところが分かりやすいかも(※絵付き)


触覚伝達式ホワイトボードではPCのデスクトップのような使い方もできる。違いは画面に指で触れて操作すること。単にフィールドを作り、印をつけて、それを繋げて新しいノードとしてネットワーク上に出力するだけ。



 つまり、ホワイトボードがタッチパネル型になってて、そこに並んだ文字列をてきとーに丸で囲ったりするとグループ化できる。そんで、それを議題設定として生徒側に渡す、と。

 マインドマップ型思考法(あるいは教育法)と近いように思います。


マインドマップとは


フィンランドメソッドについて - るいネット


 PingMagの記事ではシステム面の説明に終始してたけど、教育法(理論・実践例)としてはこちらが基本になっているように思います。実際、フィンランドでは実践してて効果挙げてるみたいだし。その辺のところをちょっと掘ってみると面白いかも。


 んで、こういった教育理論やシステムがうまいこと連動して行くのに対して、twitter(あるいはそれに準ずるもの)はユビキタスな機体(ノード)を実現していく、って感じですかね。この辺の可能性はネットワーク論とか戦略論辺りから見ていくと面白そうだけど、残念ながら未だそこまでおべんきょーが進んでないもので今回はこれで打ち止め。

 んでも、おもしろそうなシステムですね。



 あと蛇足的に。最近になってようやくtwitterの使い方が分かってきたというか、自分がpostする内容が決まってきました。脳みそに浮かぶムダな決め台詞とかネタ、blogとかmixiでpostするまでもない(postするとまずいかなぁ)的なつぶやきとか用のロバの耳穴として利用しています。こんな感じで


Twitter / m_um_u


 あと、ぷちeco活動したときのecoったーとか使ったり。 ぼくのだいたいの使用はそんな感じなんですが、世間一般的には「きょうの飯」的な使い方をしてる人がけっこういるみたいですね。

 んじゃ、もう、「めしったー」とか作ればいいのに...。(ecoったーみたいな感じで)


 ほかには就寝 / 起床時間の記録をする人もけっこういるみたいだから「おきったー」とか、そんなので早起き日記みたいなのしたら受けるかも。

 あと、欲しいのは「とれったー」っすね。運動記録をつけるヤツ。


 twitterのevangelist田口元さんも運動記録つけておられますが、こういうプチ記録系ってtwitterほかミニブログに合うように思うんですね。それでnecoったーみたいな感じでなんか生育できるとちょっとうれしいかもしれないし...。

 いまだったらビリー教官ですかね。あの人を育成しても仕方ないので、ぶーときゃんぷ的な気分を味わえる設定にする、とか。


......だれかマッシュアップ作ってくれないかなぁ....ecoったーの人とか..。ってか、twitterってもしかしてマッシュアップの材料的なものなのかな?


 まぁ、とりあえず、しばらく自主的に「とれったー」しようかとおもいます。(あと、「(体重 / 体脂肪)へったー」とか)

 
 






タグ:教育 twitter
posted by m_um_u at 22:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | メディアこのエントリーを含むはてなブックマーク
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