前置きはこのぐらいにしてんじゃついったに連弾したのからとりあえず
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全体的には後期近代化が特に進んだ現代日本のサラリーマンの退職(あるいは妻との死別など)後のアノミーをイメージするとわかり易いのかもしれない https://t.co/gKcob8fiim at 06/14 05:57
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.日本のサラリーマンで特に顕著だけど、死や病といった実存的な課題(あるいはホモ/ヘテロなどと言った自身のセクシャリティも含む)は近代→後期近代に進むことでより制度化が進んだ規範と内面化に組み込まれることで忘れられていたのだろうけど at 06/14 06:00
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.それが退職後、あるいはなんらかの事件が生じることによって内破していく。そういった問題が生じたときにはその解決法のほうに関心が行くのだけどそこは提示されてなく、曖昧にそういった情況が生じる外部要因を描いているのでイメージしにくいのだろう。最初の問題点も曖昧だし at 06/14 06:02
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.そういった問題に対して、たとえばセラピーなんかは現代の都市労働者にとっての拠り所になるわけだけど、そういったものも「再帰的近代のライフポリティクスの制度に組み込まれている」としてるぽい。あるいはそれに準拠するライフスタイル誌なんかも(まあ雑誌というのはだいたいそういうものなのか at 06/14 06:04
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ライフポリティクスという言葉を使ってる意味合いが分かりにくいのだけど、どうも全体的にはフーコーの生権力をイメージし、それを(システムの側からではなく)個人が内面化している、というのを描いてるぽい。 https://t.co/qfCrQgXM6K at 06/14 06:10
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.フェミやらヲタやら主婦やらOLやらエリート会社員やらネット有名人やらもそういったアイデンティティのそれぞれなのだろうけど、彼らがそういったアイデンティティになぜ固執していくか? / それによって得られる効果はなにか? / 反対に、どのように『生』が囲い込まれていく(側面もある) at 06/14 06:13
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.については書かれてないのでその他のアイデンティティポリティクス系で見てくかなあと思うけど、そもそも<後期近代化し(なんらかの要因で)依るべなさと不安に磨きがかかった人々が個々のアイデンティティを先鋭化しそれに寄り添おうとするようになる>は自分的な見立て・類推もあるのでびみょー at 06/14 06:15
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おまけ的に最近の具体例で引けば、美術館ちょいわるナンパおじさんというのもこういったライフポリティクスの不幸の一環であり、純粋な関係性に寄る機会のない / そういった関係性の幸福さえ忘れてしまいセックスと焼肉ぐらいしか楽しみがない人々の幸福な不幸ということだろうけど at 06/14 06:17
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.彼らの不幸・貧しさが最初に「不幸」としてではなくの好かんを食らうのは、彼らが「金-成功-女-性交-肉」的なシステムになんの反省もなくどっぷりと浸かり、そのコードにもとづいて他者にちょっかい出すけどちょっかい出された他者は違うコード(たとえば純粋な関係性)に基づいてるからだろ at 06/14 06:20
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.しかしそれがああいった雑誌のノリなのでありそもそも雑誌というものはそういった周りの見えなさからの内的準拠なノリに基づかなければやっていけないのではないかと思うのだけど、そういうと「もっとちゃんとしたライフスタイル誌もあります!」てことになるかもだからまあそのへんはてけとーに at 06/14 06:22
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.日本のサラリーマンで顕著、としたけどこういった後期近代的なキツキツとその内面化というのは欧州なんかでもとくに広がってきてるので後期近代(すなわちグローバリゼーションによる規制緩和の広がりとそれにもとづいた規範/生活の変更 ex.コンプライアンス)な都市生活者の悩みとして汎用 at 06/14 06:24
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「(ヽ´ω`)…よくわかんねーけどイメージとしてつかめたのでとりあえずメモって自分的な理解の足しにするか」的なアレだったので本来ならnoteとかの日記にでも軽くしとくか的なブレストだったのだけど関連話題もついったで転がってたのでまあメモ的に at 06/14 06:26
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しかしこの「具体的に書かれてねーのでよくわかんねーけどなんとなくイメージつかめたから一気に読みやすくなった(イメージつかめると読みやすくなるな、それが個人的な勘違いにしても)」なかんじというのは現代アート見るときのアレとにててやっぱこれ系の本は現代アートだなとか思ったりした改めて at 06/14 06:27
後期近代(ハイモダニティ)化の問題として、おーざっぱには「それまで規範としていたものがズレることによって不安が生じる」というのがある。生活スタイルが変わることに伴いそれまで規範としていたものもズレてそれによって戸惑いが生じる。後期近代化とはなにか?というとオイルショックによって生じた不況に対抗するように金本位制から変動相場制に変わったとき、それを標準としてグローバリゼーションが進み、それにあわせて企業内倫理・ふるまいの規律なんかも世界標準化がすすんだ、ということ。具体的には87年ごろを画期に90年代を通じて会社員に求められる規律(キツキツ)が進み、それにともなった規律訓練も進んで鬱になるひとも増えたね―、みたいなの。「モダニティと自己アイデンティティ」の主要な射程というのはこのへんではないかと思うのだけどはっきりとはかいてないのでよくわからない。もちろんこれだけが射程ではなくこういった画期を軸にした労働→生活 / 親密圏の変化を総体的に扱ってるというのもあるのだろうけど。
ギデンズの本書からの主要用語である「経験の隔離」では、そういったキツキツ生活のなかで規律訓練が進むことで自動化も進み、本来なら実存的な不安もそれによって隠される、というのが表されている。逆に、こういった規律訓練な生活の自動化から外れたとき本来の実存的な不安が顔を覗かせてくる。たとえばサラリーマンが退職後にどうしたらいいかわかんなくて途方に暮れるとかもそういうののように思える。
あるいは現在だと非正規雇用なんかが標準になってて退職以前にそういった実存的な不安(たとえば貧困≒将来が不安≒死)が顔を覗かせているともいえるのでそういった見立ても生ぬるいかなあとは思うのだけど、自分も含めてそういった人たちが日々の不安を隠すためにアイデンティティゲームをしているところもあるのかなあとか思ったりもする。雑誌やテレビ、アニメや小説、日々の娯楽に埋没することでそういった不安から遠ざかる / 別の想像空間に身を置くことで不安をそらす、というような。あるいはライフスタイル誌のようなものでちょっとでも「豊かな生活」を享受して生活に彩りを添える、とか。ライフスタイル誌のようなものがなぜ求められるようになったか?というのもこういった文脈に関係するのだろうけどはっきりとはわからない。おーざっぱには「核家族化がすすみ従来のライフスタイルから抜け出し(脱埋め込み) / 参照点がなくなったために雑誌などがそういったものを提供するようになった」と言えるかなと思う。
そして人々はそういったものを参照することで新たに生じた不安 / ズレ、あるいは実存的な不安から目を背けていくわけだけど、そこで自らを構成するために択っていったアイデンティティにみょーに固執するために苦しくなる情況も生まれるのだと思う。苦しくなるというか、たとえばついったなんかでもよくみかける自らが蓋然的に属すると同定している属性に基づいた対照属性へのエアリプ攻撃とか。リベラル / ネトウヨ、フェミ / ヲタ、女性 / 男性…。そういったものが大文字で糾弾され、糾弾していく中でその攻撃性に自らが飲まれるようにアイデンティティとそこへのコミットメントを先鋭化していく。本来、なんらかの縛りにたいして自由になるために楽になるような属性-生き方を参照し選択していったはずなんだけど、その属性への縛りが強くなるために却って不自由になる情況が生じているのではないか?そういうのが自分的な見立てでであり、こういった読み物を通じて理解を進めていきたいところとなっている。
そういった現状があるとして、「モダニティと自己アイデンティティ」では特に解法は提示してない。ざっくりとそういった情況が生じる構造的要因のようなものを考察している。近代において生じた規律の内面化がさらなる段階に進んでより生活的な場面で生活者自らが規律を作り内面化していこうとしている、みたいなのも(生権力からライフポリティクスへ)。
そのなかで「純粋な関係性」という用語は唯一鍵になるのかなあと印象された。「関係そのものが与える満足や見返りに根本的に依拠する関係」。要は「なんらかの限定や留保のない肯定」でありその関係内でのコンサマトリーな充足を前提とした愛ということになる。
それは曖昧であるがゆえに諸刃ではあるようだけど。
あと、「親密性の変容はこれ読んどけば読む必要ない」とか言われてたけど「親密性の変容」のほうが具体的で分かりやすかった。まああれは本書からの恋愛やセクシャリティの変容をスピンアウトしたものだったように思うけど。要は家族制度とかLGBTとかそういうの。

モダニティと自己アイデンティティ―後期近代における自己と社会 -

親密性の変容 -

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