福耳コラム - ある喫茶店の戦後史
江川珈琲店の日記
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ホムペのほうは福耳さんの言うようにちょっとさびしい感じがするけど、日記のほうはお人柄がうかがい知れてなんかほのぼの....というわけでもないか。まじめにお店の経営を考えておられる様子が伺える。
ってか、やっぱこれかな
純喫茶コロナ盛衰記 和歌山の小さな喫茶店の歴史です
1955年創業から現在に至るまでの珈琲店経営戦記が書いてあって、元珈琲屋の息子としては興味津々。
muse-A-muse 2nd: 珈琲は「もう一杯」?
時期的にもウチと被るし「テレビなんかを置いておいて客寄せに使った」ってのもなんかいろいろ思ったり..。ウチは元々、電器屋だったらしいので。でも、珈琲屋には電化製品はあまり置かなかったみたいだけど (ラジオとかレコード、ステレオぐらいかな)。
じいちゃん、ばあちゃんは当時のことをそれほど語らないのだけれど、「ウェイターとかウェイトレスを雇ってけっこう大きくやっていた」、って聞いたことはあるので江川さんのところと同じような感じでやっていたのかもしれない。
そんで、いろいろノスタルジックな雰囲気に浸りつつぼけーっと眺めてたんだけど、やっぱ現在のこと考えないといけないなぁ、とか。
で、「やっぱこの前福耳さんところで出てきた会員制の話とかかな」、とか思って見直してみるに
福耳コラム - 独立自営サービス業のマネジメント本としてはベスト「ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する」
あれ? なんか福耳さん怒ってる..?
わざわざ「ソーシャル・ショッピング」なんて意味不明な(ソーシャルじゃないショッピングってなんなのよ)、新語を作らなくても、人間は誰かとつながりたい、仲良くしたい、そんな当たり前のことを見落としていた人が多すぎるんですよ。特にIT系の人の空疎な人間観・社会観が滲み出た文章を読むと、慄然としますね
..ふむ..やっぱこの前の「ふくみちゃん」が効いたのかな。。(それほど冗談が通じないのかもしれない)
まぁ、確かに湯川さんとかはノリで新語増設しすぎちゃう嫌いはあるけど、これってsocial mediaの文脈なので...。まぁ、めんどくさいから説明しないけど(怒ってるみたいだし)。
とか言いつつ、ほかの人も見てるだろうからいちお説明すると、social mediaというのは「一方通行的なmass mediaから、もうちょっと双方向のやり取りや集合知やコミュニティ的なつながりを活性化させるようなメディアに変えていったほうがいいんじゃない?」的な流れのこと。流行(?)の言葉で言えばweb2.0とかそんなのに代表される例の流れの一種と思ってもらってもいい。あと、そこにyoutubeみたいなのとかSecond Lifeみたいなマルチチャネルが加わっていく。
この辺の説明は長くなるのでまた別項で。いちお誤解のないように言っておくと、わたし「ムヤミな新語濫造には反対」派ですから。
(っつーか、福耳さんは沸点低すぎなんだよね)
んで、まぁ、なんか誤解があるみたいだけど、ITというのは「IT化しちゃえばなんでもうまく行くぜ!」的なものではなく、「それやるんならこういうやり方もあるよ」っていうツールのひとつだ。
分かりやすいのがいまぼくらが使ってるblog
これなんかも最初のころはその新規性を理解してもらえずに困ったものだけれど、いまはみんなそれなりに活用していると思う。
最初のころの説明(とそれへの返答)をいちお書き出すと、
「html記法知らなくてもメール感覚でかけるから楽なんです」
>「ふーん。そういう新しい言葉ってweb cultureだと次から次へと出てくるよね」
「いや、このメール感覚でwebのlogを気軽に共有できるっていうのが新しいんです。情報表出・発信までで物怖じがないというか...」
>「情報共有ならメルマガでいいじゃん。なんでweblogっていう新しい言葉使うの?」
「いや、メルマガよりも気軽なんです」
>「いや、メルマガも気軽だよ。あれで十分だと思うよ」
「....使ってもらったら分かると思うんですが...」
>「いいよ。どうせまたてきとーな流行の新語でしょう。レポートでまとめてきて」
(以下略。ちなみに2003年ぐらいだったかな)
...例のよくある風景ってやつですが、こんな感じでIT系のことを毛嫌いする人って同じようなレトリック使うんですよね。
いや、それほどたいしたものではないってのは開発者とかその周辺スタッフも分かってると思うんですよ。でも、そういった中でなんらかの新しい発見・感覚・便利さみたいなのがあって、やってるうちに面白くなって、人が増えて新しい使い方が生まれていく、ってのがIT系のuserendでの普及動態だと思います。
とはいいつつも、福耳さんがあごひげを生やした山賊に複雑な感情を持つ気分ってのはなんとなく分かるんですけどね。IT系で上記してきたようなことを認識してる人は少ないでしょうから。っつーか、件のblogの意義がわからなかった人もちょびヒゲ生やしてたけど。
閑話休題
んで、social mediaについてですが、湯川さん的にはこの辺からの流れなんですよね
湯川鶴章のIT潮流 powered by ココログ: 広告専門検索&SNS「Balihoo」
ウェブのパラダイムが検索からソーシャルメディアに移行しようとしているけれど、完全に新しいパラダイムに移行するにはソーシャルメディアのマネタイゼーションが不可欠、ということを最近あちらこちらで話している。要は次の広告テクノロジーが新しい時代を作るということなんです。
これに関しては、知ってる人は知ってると思うけど、例のGoogle, Yahoo, AOL and MSNによる広告ネットワークの寡占化の流れが背景にあります。
Advertising's death is greatly exaggerated - MarketWatch
具体的に言えば、GoogleのDouble Click買収が決定打だったんですね。これによって業界構造が激変しようとしてます。(地味に)
鈍い人は気づいてないでしょうが、検索エンジンというのはモロにマスメディアとかち合うメディアです。それは例のEPIC2014 (2015)でも明らかにされていたはずだけど、そのことを現実感をもって認識できている人は日本には少ないように思います。
それに対して、既存メディアを代表して立ち上がっているのがNYTならぬNewsCorpです。
Murdoch's Role as Proprietor, ., Journalist and Plans for Dow Jones - WSJ.com
上記リンクはWSJによるマードック爺へのインタビューという直球ストレートみたいな内容のものですが、この中でマードックはGoogleの脅威、Facebook、MySpaceの力(可能性)について語っています。
70を超えた爺が一番その辺のことを理解して、恐怖を抱き、積極的な行動に出ているのです。
その意味が.......たぶん分からないでしょうね。
(まぁ、その辺については別項で)
で、話を元に戻すと、
ウェブにおける広告ネットワークの変化(マネタイズの導線の一つの変化)に応じて、それの表出形態であるsocial mediaにもなんらかの変化があるのではないか、と湯川さんは見ているようです。
お金の導線ができるということはそれだけ流れが速くなるということですから、いままでは空疎な計画だったものも実効的なオプションに変わってくることでしょう。
っつーか、NewsCorpなんかは実際に、MySpaceで得た資金を元手にいろいろポートフォリオ組んでるみたいです。
Socialなものはいまのところチンチクリンでわけのわかんないものが多いけど、できあがったものではない分コストはかからないんですよね。なので実験的に資金を投入できる。(「下手な鉄砲数打ちゃ当たる」、ってね)
当たらなきゃ当たらないで、本業には影響ないですし、「当たれば儲けもの」って感じなんでしょう。
そんで、件のsocial shopping (福笑)ってのはさっきもいったようにweb2.0的なシンジケーションを重視するみたいですね。
湯川鶴章のIT潮流 powered by ココログ: ソーシャルショッピング
ソーシャルショッピングというのは
タグづけとか、ブックマークとか、マッシュアップとか、web2.0っぽい流行の技術や仕組みを取り入れたもんなんだと思うけど、このブログによると、既に結構多くのサイトがあるみたい。でpapative.jpさんは「ソーシャルショッピング系のサイトは国内外みても、どうも大ブレイクしそうな臭いがしない。なんとなくだが、今、各社が同じように機能を強化したりしているサービス方向では、行き詰まりが来るような気がしてて、まったく違う考え方が必要なんじゃないかと思う。」というように昨年末の時点で結論づけている。
んで、湯川さんご自身もそのすごさ(wao effect?)についてよくわかってなくて、プレゼンテーターのガートナーもはっきりその辺のことについて言ってないみたいなんですよね。
この辺は上記してきたように「blogも海のものとも山のものともわかんないものだったように使ってみないとわかんないかも」ってのもあるでしょう。
でも、ほんとに単なるビッグマウスってこともあるかも。
そういや別件だけど、socialって言えば踊る新聞屋さんのところでこんな案が出されてました。
踊る新聞屋−。: [SBS]はてブを「Memeorandum化」する
目利きブックマーカーによるはて部ニュース自動化案って感じです。「質の高いエントリの共有化」関連ということではこのエントリにつながりますね。
muse-A-muse 2nd: blogの可能性とblogセンターの必要性について (reprise)
ながれでこんなのもできたみたいです
読むべき記事を推薦してくれるRSSリーダー「SocialFeed」、リアルコムがグローバルで公開 - CNET Japan
んで、こういうのはsocial mediaによるモノとカネの交換にも応用できるように思います。(モノの部分を情報に換えればいいので)
マスコミュニケーション論的にはオピニオンリーダーによる情報の二段階効果説とか普及学なんかが該当領域ですね。(流行の言葉で言えば、アーリーアダプターとかインフルエンサーとかそんなのです)
そんな感じでsocialなものは口コミによる自動宣伝効果を生むように思うんだけど、
本題に返って、こういったものが珈琲店などの実店舗で応用可能なのか?
..........びみょー...かな
っつか、例のAmazon関連の用語「クリックアンドモルタル」とかの流れだと思うんですが。
(※<「クリック」なネット店舗だけじゃなくて、「モルタル」作りの実店舗ももたないと信用とかその他つかないよね、って話>)
以前にちょっと考えたのは、Amazonなんかはモルタルもたなくて機能してるんですよね。
倉庫は必要だけど、実店舗で運営する必要はない。
そんな感じで、ネット通販メインのところって実店舗持つだけムダなんですよね。余計にコストかかるだけだし。それほどの宣伝効果もないし。
ただ、よく言われるように、実際の店舗のほうが回遊性とか「ついでに買っちゃう効果」みたいなのは得られやすい。
実店舗の場合、この「ついでに買っちゃう効果」を得るために店の雰囲気を演出する必要があると思うんです。
付加価値によるロックイン効果というか、みょーなチェーンを作り出すというか...。
バリューチェーンなんてのはサプライ側の用語だけど、これに似たような感じのチェーンができるんじゃないかな、ってちょっと思ったり。(っつーかこういう現象をあらわす用語はあるんでしょうね)
顧客間インタラクションの場合は、「コミュニティのユーザー同士が勝手に口コミ(宣伝)してくれる」、ってことでまた違うんだろうけど、
最初のほうに登場した「会員制サービス」で生まれるであろう効果としてはこの辺が当てはまるように思います。
まぁ、そんな難しげな用語使わなくても単に「ご近所付き合い」とか「常連付き合い」って言っちゃえばいいんですけどね
とりあえず会員制サービスの領域というのはコミュニティ運営のノウハウに通じるんじゃないでしょうか?
ネットコミュニティ運営に関して。以前に少し調べたことがあるけどあれから少しは発展したのかなぁ...。(最近チェックしてないので)
そういうののポイントはやはり、
・ユーザー同士の交流の自由度はなるべく上げておくこと
(「顧客ニーズに合わせる」とか「顧客ニーズを作る」とかではなく、「顧客が遊べるようにサービスを細かく切っておく(自由度をあげておく)」って感じ)
・ホストの役割は、ユーザー同士の交流に装飾して、交流を演出するということ
(アマチュアな交流からプロな交流へ ⇒ その代金としてホストはお金がもらえる)
・ホストの一義的な役割はユーザー間のトラブルを肩代わりすることにある
(探索・取引コストの代替。ユーザー間のトラブルに対してクッションになること。お金の流通の胴元になる。さまざまなアイデアを演出し、具体化する)
って感じだったと思います。
これはオープンソース系のネットコミュニティの原則だったけど、リアルコミュニティにも応用可能なんじゃないでしょうか?
てか、リアル / ヴァーチャルなんて捉え方自体がもはやそれほどの有効性があるとは思えないんですけどね。
んで、お店の付加価値(雰囲気作り)関連ではこんなのを見ました
PingMag - 東京発 「デザイン&ものづくり」 マガジン » Archive » アフロコーヒー:コーヒー文化革命
店ごとのオリジナルグッズで「私だけ(わたしたち)の店」感を演出する、って感じなんですが、文中にもあるように
共同経営者は、1人は国際的な広告代理店のネットワークを持っていて、もう1人は世界的なブランドを開拓、所有している人物
ってことなのでちょっと特殊事例っぽいですね。
ただ、「店の雰囲気作りの演出」ってのはけっこうお手軽にできるように思います。
こんな感じで
Tシャツメーカー
....もとい、こんな感じで!
Create Custom T-Shirts and Gifts at CafePress.com
っつーか、個人事業者の方ならもっと安いルート見つけたほうがいいかもしれないけど。
あと、蛇足的に、この辺も参考になるかもしれません。
On Off and Beyond: デジタル時代ミュージシャンの収益構造
「インディーズミュージシャンの収益経路の開発」ってことで個人のお店とは関係ないように見えるかもしれないけど、ネット経営のことを考えたことがある人ならわかると思いますが、ここであげられている「流通・保管・決済」の一元システムは驚異的です。
「決済」をリースしているところはよくみるけど発想と保管って..。
こんなのが日本にもできてくれるといいのに....。(..ドラえもん)
あと、さらに蛇足的に
social shoppingっていうか、「ウェブでまとめ買い」系って言えばファッション関連ですかね
kakihara.org - blog : 高速消費経済から「文化」は生まれるか - 東京カワイイ★ウォーズ
ITmedia News:「もはや対等」 ファッションで競い合う日本と中国
例の、「ケータイサイト(TGC?)でまとめ買い」、ってやつ。
ファッション関連でこういうことが起こるのは「地方にはファッションアイテムがあまりない」ってことにも関連しているように思います。なので、「買えるときに買っときゃなきゃ」ってなる。
その際、どういったweb designでまとめ買いへ誘導しているかってのがポイントだと思うんだけど、その辺は見たことないです。


やっぱりなんていうか、「ソーシャルショッピング」というのは、これまでの「物を買う」ということとどう違うのか、よくわからないでいい加減な名づけをしてしまって議論を混乱させるだけのように見えるのですが。
コミュニティ・ビジネスについては、もうちょっと手堅く考えていきたいなと思っています。「ふくみちゃん」はそんなに別に気になりませんでした。
もうちょっと頭を冷やしてまた考えます。
で、おっしゃるように「ソーシャルショッピング」といのはちょっと分かんないところがあるのですが、リンク先の湯川さんも「..よくわかんないな」感があるように思います。湯川さんのpodcastは継続的に聞いているのですが、「名前だけ」感については意識されているように思います。その上で名前を押し出さざるを得ないのでしょうけど(ギョーカイ柄)
以前にcookpadの代表の方が出演されていたときに「リアルとの連携を計りたい」というようなことをおっしゃっていて、「ウェブの仕組みもそのためのツールのひとつ」みたいにとらえてるみたいでした。 具体的には「スーパーに行ったときに野菜をかざしたらみんなが投稿したレシピが表示される仕組みとかあれば面白いのに」とか。socialというのはそんな感じかと思います。
(まぁ、たしかにネーミングセンス的にどうか、という面はあるのですが...)