2007年06月11日

上層中流の地盤沈下と下層中流の固定

 以下、たいしたことないことなのかもしれないけど、今後のギロンにとって結構重要っぽいので線引きって感じで。


 このエントリを見て

キングフラダンスの恍惚と快楽。 - 「中流」という幻想。

 「格差社会論であつかう対象の腑分けが必要なんだな」って分かった。


 リンク先エントリの主旨としては、<中流の中にもロウワーミドル(下層中流)とアッパーミドル(上層中流)があって、現在問題となっているのはロウワーミドルに属する若年層がアッパーミドルに行けないことではないか? (ロウワーに固定されることではないか)>、ということ


 この視点は赤木さんの「若年フリーターの階層固定」の視点とも重なる。


 もうちょっと付け加えるならば、そこに「アッパーミドルの地盤沈下」という問題が加わってくるように思う。


 そして、そういったアッパーミドルとはキングフラダンスさんの言葉を借りれば、

かつて日本の企業で年功序列制度が維持されていたときには、中流の(会社に勤めている)人間は若いときから定年を迎えるまでロウワーミドルからアッパーミドルまでゆっくりとその階段を上っていくのが常と思います


 な人ということ。


 だいぶ前のエントリでも問題にしたけど、若年ロウワーの親な人びとがそれに当たると思う。


 つまり、赤木さんたちの攻撃対象は自分たちの親というか、「似たような弱者(元弱者)」という感じになる。 



 鈴木謙介さんなんかが、「赤木さんの主張はネオリベ的な危険性をはらむ」、と言っているのはこの辺だろう。


 赤木さんの主張は、「たいして努力もしないのに権益を享受している保守層を打倒せよ!」、って感じなんだけどこの「努力」って部分にネオリベ的なトラップが仕掛けられている。

 (詳しくは忘れたけど)かつてのネオコン的な視点がまともな努力主義だったのにいつしかアレげなものに変質したのと同じように、赤木さんの主張もアレげなものに変質する危険性をはらむ、と。


 
 まぁ、モロにエディプスコンプレックスっぽいんだけど、そんな感じはあるのではないか。



 対して、赤木さんとか雨宮カリンさんなんかは、「私たちの敵は上層中流ではなく上流層だ。その辺は間違ってない」、というかもしれないけれど、おそらく上流層は地盤沈下しないだろう。


 こんな感じで

MSN-Mainichi INTERACTIVE:特集 東大生が敬遠する「霞が関」

 上流内での流動化はあるかもしれないし、上層中流までぐらいなら生活レベルを落とすこともあるかもしれないけど、彼らの檻は鉄壁....というか、彼らは単体ではないので。

 「上流」って感じのとこに行けば行くほど金持ちネットワーク的なもので補填しあい富を還流させている。たとえば「政官財の鉄の三角形」とかそれに加えてマスコミも相互所有・銀行資本の流入って感じで持ちつ持たれつだし広告の問題もある。

 マスコミを握るということは、地味に情報が操作されるということだ。

 「検閲」とか「プロパガンダ」というレベルまではいかないけど、ある問題に対してダミー的報道はするけど、すぐに「たいしたことない問題」って感じで消費させ、問題を風化させる、なんてことは朝飯前って感じ。例の朝日のロストジェネレーション特集なんかそんな感じだろう。

 っつーか、マスコミの人たちには悪気はなくて、彼らのマインドが既に上流的なものに含まれているので、自然に問題を矮小化してしまうのだろう。「しょせんは他人事」なので。



 そんな感じで認識レベルから構築されているその壁はそう簡単に崩れるものではないと思う。


 情報操作というか、マインド八苦の例としてはフラダンスさんのとこに挙げられている三浦展の例なんかもそれだろう。


 フラダンスさんの言うように、

この本に書かれている「下流」の人々というのは、実はロウワーミドルであったりします。(本当に「下流」に分類されるような、定職を持たずジャージでどこでも歩き回り、消費者金融でお金を借りてパチンコ・パチスロに明け暮れるような層というのは、何故かこの本では全く無視されています。)


 って感じだし、彼と愉快な仲間の東っくすの言説というのは「ファスト風土」やら「マック難民」やらを嫌うわりには「そこに属する人々がどうしたらより豊かな生活を送れるか」という視点が皆無なように感じる。

 「自分たちの問題」だけなのだ。


 そこでは徹底的に上から目線で弱者の生態が観察されているように思う。(観察されているだけで救済の意思はないのだ)


 それは悪意ではなく、お坊ちゃんとして育った彼らの限界なのだろうけど。





 とりあえずまとめると、


・中流層にも下層中流と上層中流の違いがある

・現在の問題は下層中流への固定化と上層中流の地盤沈下の2つ

・上流層は鉄の檻を築いてるので打倒しにくい (認識レベルからhackされてるし、人をhackしようとする)


 こんな感じか



 
 最後に、別件だけどいわゆる上流層というか、それに準ずる保守系サヨクのマインドとして典型的なものを見つけたので上げとこう


メディア・新聞は死滅するのか (※コメント欄注目)



 彼らは憐れみはするがなにもくれない (有効な意見も実質的な利益も何もない)


 世間的に間違ってなくても「なにもしない」 (もしくはする姿勢をみせようともしない)





 こういった事態に対して。車(奢)を捨てた新中流層に活路はあるのかってところだけど

muse-A-muse 2nd: 車を捨ててケモノ道に入ろう!


.....びみょーだ


っつーか、新中流層って「下層中流 / 上層中流」のどの辺に属するんだろう?




........課題持ち越しということで (再見!)



--
関連:
muse-A-muse 2nd: 文化と教育とお金の話 (lifeから抜書き)


※「壁を打破するためには教育を!」ってのもあるんだろうけど、その辺もまたびみょーだったりする..

 
  


 
 





タグ:格差社会
posted by m_um_u at 10:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 社会このエントリーを含むはてなブックマーク
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。