2007年06月01日

平和資料館で「原爆投下=植民地解放」展 ?

 痛いニュースにこんなエントリがあがっていて目を引かれた。


痛いニュース(ノ∀`):【広島】 原爆投下は「日本の植民地支配から解放」とのアジアの声が根強い…原爆資料館展示見直しに中韓などの委員を起用へ

 
 資料館の新しい理事長が中国新聞のインタビューに答えて、「原爆投下を『日本の植民地支配から解放した』と肯定する考えが根強いアジアの声に触れながら議論を深め、多民族が共感、納得できる施設にしたい」」、と述べたんだそうだ。 


 なんだかよく分からなかったので痛いニュースの様子を追っていくと、「原爆投下は必要だった」言説の一環ということで反発を集めているみたいだ。


 たしかにそう言われればそう読める。


 ぼくは最初、「日本に帝国主義的な反感を抱いている中国・韓国の人々にも受け入れられるように配慮して展示を進めるべき」、ということかなぁ、と思ったのだけれど、2ちゃん(何板?)を見ている人々(あるいは痛いニュースを見ている人々)とは温度差があるみたいだ。

 んで、読み進めていくと、どうもこの理事長(スティーブン・リーパー氏)は「原爆は戦争を終えるために必要だった」、と思っていたらしい。


スティーブン・リーパーさん=広島平和文化センター初の外国人理事長−ひと:MSN毎日インタラクティブ


 父の仕事の関係で、子どものころは東京で育った。帰国後、大学時代はフロリダ州で過ごした。当時はベトナム戦争真っ最中。戦場に送られないため、国に認められれば徴兵を回避できる「平和主義者宣言」をした。認められたが、「本当の平和主義者としての宣言ではなかった」と振り返る。「すべての戦争が悪とは考えず、戦場への怖さもあった」と告白する。

 日本語を学ぶため84年に来日。友人を頼って広島市に来て、翻訳・通訳会社を設立した。原爆投下については「戦争を早く終結させてよかった」と思っていたが、核問題の本の翻訳や被爆者の証言の通訳などを通じて被爆の実態を知り、考えが変わっていった。



 これを見ると典型的なヤンキーってわけでもなく、日本に対してある程度の親和性を持っている人でもこういう考えをもってしまうんだなぁ、とか思う。

 経歴を見るとその後、平和系市民団体を結成したり、インドやパキスタンを訪問して平和の尊さを訴えたりしている。そして母国アメリカでも活動を始めていた、と。今度の大統領選での原爆展はこの人からの流れということみたい。それで秋葉さんがこの人を抜擢したということかな。

 略歴を見ると、

論壇 印パと被爆地 ヒロシマの使命 再認識

1947年、米イリノイ州アーバナ生まれ。
1978年、ウェストジョ ージア大臨床心理学修士課程修了。
1948年に宣教師の父とともに来日 以来、通算二十年日本に在住。経営コンサルタントを経て86年から 現職。
1998年、GPAを広島市に創設。


(加えて言うなら、「73年にキリスト教青年会の英語教師として来日」、と 参照


 ということで政治・歴史的な知識は強くないみたい。

 リンク先の記事を追っていてこんな文章が目に留まった。


 平和交流を通じて多くの希望も見いだした。パキスタン人の女学 生のことが今でも忘れられない。彼女は原爆スライドを見、被爆体 験を聞いた後に、こう質問した。「核兵器の恐ろしさは分かるけ ど、核兵器を持たずにどうやって国を守ることができるの?」

 私は女学生に「インドが敵だと考えるのはやめよう」と言った。 「戦争とか、勝ち負けという考え方は時代遅れで、互いに譲り合う ことが必要。国を守る唯一の方法は、友人になることだよ」。けげ んそうに聞き入っていた彼女に、私はさらに言葉を継いだ。「パキ スタンが防衛のために使っているお金と労力の半分を友好のために 使えば、両国の間にすぐにも友情が芽生え、互いに安全になるだろ う」。彼女の表情は和らぎ、ほほ笑みながら「ありがとう」と言っ た。



 おそらく、彼の意識の根底にあるのはこういう認識。「敵も味方もない」、ということなのだろう。これが今回の発言に繋がったのだと思う。

 それ自体は否定しないし、素直にすばらしいなと思う。

 でも、少し気になるのはその後に続く文

 ヒロシマは「生き地獄だった」と被爆者が形容する廃虚の中か ら、やがて「敵」という発想を乗りこえた。ヒロシマは、核兵器、 戦争、ねたみ、憎しみや恐怖こそが本当の敵だということを知って いる。今こそ全人類が一体となって山積した問題を解決し、だれも が安心して暮らせる世界をつくるときなのだ。

 非被爆者ばかりの旅はまた、英語の話せる人や広島の若者 が、被爆者に代わって体験を極めて効果的に伝えることができるこ とを証明したと言えるだろう。ヒロシマは世界の人々、とりわけ紛 争を抱え、敵対し合う人たちの間に立ち、平和のための仲介役を 果たしうるとの確信を私は抱いた。



 これは少し違うのではないか?


 よくある「ヒロシマ」への過度の期待(逆差別)みたいなやつだ。


 「ヒロシマ」は戦争やねたみ、憎しみなどが本当の敵だと知っているのかもしれないが、「被爆者(あるいは被曝者)」にはそういった意識はない。いまだったらそういう人がいるのかもしれないけど、爆弾を落とされた当時、あるいは爆弾が落とされてから何年か経って被曝の後遺症が出始めたときに、そういった思いをもてた人がどれだけいると思う?

 みんななんだかわかんないけど身体がだるくなって、わけも分からず苦しくて、生きてる実感もなくて、ただ痛みだけが続く中で「なんで生きてんだろ」って思って、差別とか家族のこととか心配して、いろいろ不安を抱えながら死んでいったわけだが。

 その中で、「誰も恨みません」だの「敵はいません」だのといった思いを持てた人がどれほどいたと思う?


 そんなのはヒロシマが美化された姿に過ぎない。


 そして、そういったものを信じたいと思って勝手になにかを投影しているのだろう。


(多くの人は千羽鶴のサダコを知っていても、散髪屋の娘の貞子のことは知らない)




 もちろんいろんな感情を廃さなければ伝わらないものがあるということは分かっている。「非被爆者」や「英語を話せる若者」の可能性というのもそういうところにあるのだろう。彼らは、「知らない」ということを武器に「知らない」人々との感覚を共有することができる。「知らない」人々の感覚に立って、なにかを伝えることができるのかもしれない。


 でも、あまりにも無邪気というかお気楽だなぁ、とは思う。


 
 今回の発言はそういった隙から生じたものなのだろう。


 

 以上から考えるとこの人や平和文化センターに抗議を送ったところでそれほど有効ではないように思う。


 たぶん、「敵も味方もないということを伝えるということが大事なんです」、って思っていて「それが信念なんです」、って言うと思う。

 一応、今後は発言に注意するようになる(あるいは周りがそれなりの配慮をするようになる)だろうけど。


 

 その上で資料館の展示内容の変更(更新)、あるいはアメリカ大統領選における原爆パネル展の有効性について少し考えてみよう。


 まずは資料館の展示更新内容について、

広島平和記念資料館更新計画




広島平和記念資料館更新計画(本文)〔PDFファイル〕

より一部抜粋(p9)


 
? 展示構成
常設展示はこれまで部分的に更新してきた結果、全体としての統一
に欠ける面もあり、観覧の動線の見直しと併せて、構成や内容につい
ても全体を通して見直す必要がある。見直しに当たっては、より長い
時間をかけて観覧できるような構成とすることが必要である。また、
戦争体験のない世代にも、原爆被害の全体像が理解され、被爆が今日
も続く問題であることを認識できるようにする必要がある


? 展示手法
資料の展示を通して被爆の惨状をより分かりやすく伝えるとともに、
被爆者や遺族の苦しみや悲しみなどを伝えるため、実物・写真・映像・
原爆の絵、模型などの展示手法を研究して、展示の一層の充実を図る
必要がある。



(※太字強調はblog主によるもの)




広島平和記念資料館更新計画(資料編)
〔PDFファイル〕より「平和記念資料館の展示と建物についての意見聴取等の概要」(※アンケートの概要)

より一部抜粋(p47)



展示分野

展示の分野について、原爆被害の実相について重点を置くという意見と、歴史、加害、時事問題などに広げるという意見があった。

原爆について展示領域を特化すべき。原爆と歴史加害の問題は別であり、ここで歴史について述べても足りない。全国の平和関係の機関で分業体制をとり、各々で強くアピールできることをしていけばよい。
・平和関連全体を盛り込むと、他の戦争博物館と重複する。展示は必要最小限のことにして、興味がある人は調べるコーナーを利用するようにすればよい。
原爆はいけないということではなく、戦争はいけないということを訴えなければならない。それには核の被害のみでなく、加害、在外被爆者等抜きにはできない。
・イラク戦争やパレスチナ問題など現代の問題も紹介して欲しい



(※太字強調はblog主によるもの)




 こんなところか




 つまり、アンケートでは

「歴史問題や当時の国際政治的動向まで配慮すると大変なのでやめといたほうがいい(資料館は原爆の実相を伝えるために特化すべき)」という意見と、

「原爆だけではなくより広範に“平和”運動全体についてアピールすべき。そのためには日本の加害責任や在外被爆者の問題、現代の紛争の様子も伝えるべき」という意見に分かれた、と。


 で、今回の更新では後者の意見を採用したということか。


 ちなみに対象者は来館・意見聴取、国内・外国人・団体など含めて1085人とのこと。面談:200人、アンケート:外国人個人64人、団体100、ホームページ・チラシなどによる意見募集:547人、ほかはスタッフや他の博物館職員などへのアンケート、聞き取りなど。

 面談用のアンケート用紙は選択項目式で、「印象に残った箇所の理由」や「展示要望の具体例」の項目、「その他要望」だけ記述。「今後の展示はどのようにしていくべきか?」という項目について、4割弱(42.5%)が「今のままでよい」、3割近く(28.5%)が「もっと被爆後の悲惨な状況を強調すべき」、1.5割強(17%)が「大人と子ども向けの展示を明確に分離すべき」、としている。

 外国人向けのアンケート結果も同じ感じ・・というか、外国人のほうが現状維持派が多い(48.4%が「今のままでよい」、18.8%が「もっと被爆後の悲惨な状況を強調すべき」、12.5%が「大人と子ども向けの展示を明確に分離すべき」)。

 被爆体験受講団体(被爆のお話を聞いた組)は7割が「今のままでよい」、と。


 有識者(といわれる人々)のほとんどは「現状維持」もしくはそれに近い回答をしている。その中で、元スミソニアン国立航空宇宙博物館長のマーティン・ハーウィット氏だけ「歴史解説も必要ではないか」、という見解を示している。


来館者が犠牲者に対し必然的に抱くような情緒的な部分の展示と、原爆投下に至る経緯等を説明した純粋に史実を紹介する展示とを完全に分離する。情緒的な部分では、もっと、原爆投下によりもたらされた苦しみに焦点をあてるべきである。また、投下によって生じた長期的な政治的議論を紹介すべきである。







 「世界への平和アピール」ということを前面に押し出している秋葉平和行政からすればそういうことになるかと思うけど、びみょーな感じもする。


 ちょっと見ただけだけど、「日本の加害者責任」というけど日本が戦争をせざるを得ない状況に追い込まれたこととか、日本が進出しなければロシア・アメリカの包囲網が迫っていただけとか、そういう歴史認識はないのではないか?

 まぁ、こういうことだが

極東ブログ: 空想過去小説「チーズとバギウム」

 
 
 「加害者責任」に着目してそれ系の展示をするというのならば、こういうこともある程度理解して、理解でいない部分はほのめかす程度で展示すべきだと思うのだけれど、そういうことが平和資料館にできるのだろうか?




 そして、ぼくの場合はその上で原爆投下に反対しているわけだが。



muse-A-muse 2nd: <ヒロシマ>ということ



 理由として一番大きいのはあれがただの爆弾ではないから。多くの人は「戦争をとめるために仕方がなかった」とか「東京や沖縄も襲撃された(広島だけ特別じゃない)」とか言うけど、原爆というのは本質的に違うものだということが分かっていないのではないか?

 エントリ上段でも少し述べたけど、あれは後遺症が出るのだよ?


 そして、その後遺症(毒)は何年にもわたって血の中に染み込んでいて、「完全に安全」って思えることはないのだよ?



 「原爆は仕方なかった」という人はそういうことが分かっていないのではないか?(知識として言葉では分かっていても本当の意味では理解できていない)





 でも、まぁ、そういうのは伝わらない人には伝わらないし、一生理解できないことなのだろうからもうなにも言わないけど。




 次に大統領選におけるパネル展だけど、これは・・・どうなんだろう。


 基本的にヤンキーな人々は「原爆投下仕方なかった(必要だった)」な考えなのだろうし、「ヒロシマ」についてさえ知らない人がけっこういるだろう。

 大統領選に投票に行く人というのは政治的、社会的関心がある程度強い人ということだけど、世界に対する関心はどうだろう?

 こちらでも少し言ったけど、あっちの世界への関心って「FOXニュースでズタズタ」って感じなのだろうし。

 で、選挙に行く層としてはFOX的なガチガチな保守派とそれへの対抗勢力(リベラル?)って感じになるのかなぁ。あと中立派みたいなのがあるか。

 リベラルっていうか民主党系の支持者はけっこう有識な人が多そうな気がするので説明不要って感じがする。FOX系は最初っからムシしてくるかも。ってことは中立派ってことだけど、この辺がどれぐらい選挙に出てくるかだよなぁ。

 今回の選挙についてはきちんと予習してなくて、「オバマ氏かっくいいな」ぐらいな印象しかないけど、オバマ氏支持派とかって中立派になるのかな?(よくくわからんけど)


 で、展示内容としては


中国新聞 地域ニュース:被団協、国際平和行事に意欲

広島平和文化センターのスティーブン・リーパー理事長は、母国である米国の計101カ所で、大統領選がある2008年までに原爆展を開き、体験を話す被爆者を送り込む計画を示した。リーパー理事長は「核兵器の問題を大統領選の争点にするため、米国民の意識を高めたい」と狙いを述べた。



 って感じでパネル展ではないのか?(あるいはパネル+語り)


 でもさっきも言ったように、基本的にヤンキーって「原爆は仕方なかった(それで戦争が終わった)」って思ってるのだから被爆の体験を聞かせてもあまり意味がないような気がする。

 「それとこれとは別」っていうか、「心情的には共感するけどやはり仕方なかった」って思うのだろう。


 だったら(少し荒っぽくなるかもしれないけど)こちらでも少し検討したような「仕方なくなかったかもしれない歴史解釈」を提示したほうがよいのではないか?


muse-A-muse 2nd: <ヒロシマ>ということ


 つまり、「日本は戦争降伏をしようとしていたのに、アメリカが核を使ってソ連をけん制するために原爆を落とさざるを得ないような状況を作り上げた」、ということ。


 そして、彼らは長崎ではマリア像の上に爆弾を落としたということ


muse-A-muse 2nd: 被爆のマリア



 そういったことを語るほうがよっぽど効果的なように思うが。





--
関連:
muse-A-muse 2nd: ヒロシマに原爆を落とすべきだったか?



muse-A-muse 2nd: road 2 partition

※秋葉行政の背景について。前職の平岡さんが「平和」一辺倒だったため、行政の停滞が生じた。それに対して秋葉さんは地元の財界とか、それと関わりのある政治家とはある程度の距離をとろうとしているみたいだけど、そのドライな姿勢が反感を呼ぶこともある。 っつーか、個人的にはこの人苦手だ。




カトラー:katolerのマーケティング言論: 映画BABELと9.11をつなぐ世界共時視線

※アメリカの人々にとって9.11はヒロシマにも似たトラウマなのだろう。「テロの成功を喜ぶパレスチナの子供達の映像がアメリカ人たちのトラウマ映像になった」というのならば、ヒロシマということの意味がなぜ分からないのか、と思う。あるいはその部分こそ共感の縁か。




辺境で何か問題でも? (内田樹の研究室)

※<「世界の中心」的な驕りが出たときにみょーな感じになっていく>、というエントリ。で、辺境(極東)の一島国として生きたほうがいいじゃん、と。同様に「平和」というのを声高に叫んでも受け入れてもらえないだろう。(粛々と伝えるのみです)

 
 
 






タグ:ヒロシマ
posted by m_um_u at 07:16 | Comment(4) | TrackBack(2) | 日記このエントリーを含むはてなブックマーク
この記事へのコメント
>「東京や沖縄も襲撃された(広島だけ特別じゃない)」とか言うけど、原爆というのは本質的に違うものだということが分かっていないのではないか?

 ちょっと雑感気味になりますが、個人的には沖縄はともかく東京に関してはもう少しきちんとした教育が行われたほうが良さそうな気がします。広島で8月6日が分からない人はいないですが東京で3月10日を知っている人ってどれだけいるのだろうか?の世界ですから。
 個人的には広島は確かに特別ですが、東京にしても世界史上最も犠牲者を出した無差別爆撃だけにこの辺はきちんとやっておいたほうが良さそうな気がする。
 
>ちょっと見ただけだけど、「日本の加害者責任」というけど日本が戦争をせざるを得ない状況に追い込まれたこととか、日本が進出しなければロシア・アメリカの包囲網が迫っていただけとか、そういう歴史認識はないのではないか?

 この辺は確かにそう、個人的には日本の知識階層のレベルの低さが1番にじみ出てる部分だと思う。
Posted by brother-t at 2007年06月02日 18:52
うん、まぁ、おっしゃる通りだと思うんですけどね。最近ちょっとそれ系の言説(「ヒロシマばかり酷い目にあったんじゃねぇんだぞ」)みたいなのを見てイラッときてたもので、こんなところで吐き出してしまいました。

たしかに東京の空襲というのも酷かったし忘れられがちだと思うんですよね。でも、「ヒロシマばっかあげるな」って言われるとちょっと違う気もするんですよ。

なんか、「これも知らないのかよ?」、みたいな知識ゲームに使われるみたいでイヤなんですよ。(とか、いいつつぼくのエントリの構造もそうなってるわけだけど・・)

「欧米包囲網とアジアの関係」という歴史認識については日本もそうですが、やはりアメリカがひどいみたいですね。お勉強してない層もそうだけど、ハーヴァードの政治系でさえもそんな感じなんじゃないでしょうか?(やつらWASPって意識あからさまだもの)

で、新理事長のリーパーさんは「アメリカが実質的に世界の中心なんだから、そういう意識を変えるために原爆展が必要」って思ってるみたいです。


それ自体は間違ってないと思うし、共感するんだけど、やっぱなんかびみょーな感じはします。エントリでも触れたけどこれまでのような運動形態では話きいてもらえないんじゃないか、とか思う。

でも、米国でこんな形で大々的にヒロシマをアピールする機会ってなかったのかもしれないし、リーパーさんがアメリカ人の機微に通じてるとしたら可能性があるかなぁ、とか

(まぁ、びみょーな気持ちなんですが)

Posted by m_um_u at 2007年06月02日 19:17
> m_um_uさん
>うん、まぁ、おっしゃる通りだと思うんですけどね。最近ちょっとそれ系の言説(「ヒロシマばかり酷い目にあったんじゃねぇんだぞ」)みたいなのを見てイラッときてたもので、こんなところで吐き出してしまいました。

 この辺は難しい所ですね。結局あの戦争があまりに感情的に語られているストレスと言うのがあるのでしょうね。
 個人的には宮脇俊三さんや竹島元紀(鉄道ジャーナル前編集長で創設者)さんと言った人達が今風に言えば「鉄ヲタ」的な視点でこの時代を書いていたのを読んではじめて「こんな時代だったのか」と言うリアリティを感じたわけで原爆や沖縄の悲惨な光景を語れば語るほど(とは言え夏場はこの辺のドキュメンタリーに縁がある)ある種のリアリティが無くなって本当の意味での共感が得られなくなっている様な気がします。
 
>「欧米包囲網とアジアの関係」という歴史認識については日本もそうですが、やはりアメリカがひどいみたいですね。お勉強してない層もそうだけど、ハーヴァードの政治系でさえもそんな感じなんじゃないでしょうか?(やつらWASPって意識あからさまだもの)

 この辺はヨーロッパや中国、ロシアも同様な気がする。ただ彼らはそれでやっていけるけど日本の場合、立地がアメリカ、ロシア、中国と大国ばかりに囲まれているのを意識せざるを得ない時期な訳ですし、そう言った時期に理事長さんが被爆者が健在なうちに行脚をさせると言うのは決して間違っていない様な気がします。
Posted by brother-t at 2007年06月04日 22:11
「戦争が感情的に語られるストレス」というのはあるでしょうね。それで辟易するというか、「またか」というような感じになる。「感情的」というか、「感情的」なステレオタイプな物語として語られるとなにかウソっぽくて距離を置きたくなる。
そういうのに対して、最近の映画はその時代のリアリティ、「戦争と暮らす」というリアリティを淡々と伝えていくという手法をとっているようで好感が持てます。
故黒木和雄監督の戦争三部作、特に「父と暮らせば」 ⇒ 「紙屋悦子の青春」の辺りにそれを感じます。(「悦子」のほうはまだ見てないけど)

後段の「とくにアメリカ」というのはちょっと勢いあまってしまいました。いいたかったのはリーパーさんと同じような感じで「アメリカというところはとくに世界に対する影響力が強いのにそういう意識を持っているのはきついな」ということです。その意味ではおっしゃるようにリーパーさんの活動には意味があることなのでしょうね。できれば成功してほしいし、これが成功しないとこんな形で「世界に発信」ということはしなくなるように思います。リーパーさんが言うように「被爆者の訴え」というのは感情的な部分が強くて、内国的にとどまってきたので。外国に行っても感情が先行できちんと伝わっていたかどうかは分かりません。もちろん感情の部分も重要なんだけど....コメント前段でも言ったように、前のめり過ぎると伝わらないこともあるのでは、と思います。(まぁ、そこまでしないと伝わらないぐらいの情況もあるのだろうけど)

Posted by m_um_u at 2007年06月05日 04:55
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Tracked: 2007-06-01 14:48

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Tracked: 2007-06-01 19:54
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