2007年05月31日

中国のアフリカ搾取(資源外交)と中国的経営の現状

 オセロ松嶋(@「きらきらアフロ」)とか福耳さんとかが「ブラッドダイヤモンドえかった」って言ってるのを横目に「ちょっと見たいな」と思いつつ今週は「borat」見たいしな、あと「バベル」も、っつーか「殯の森」見てぇ、とか逡巡しつつけっきょくお家で「ナイロビの蜂」を見た。


 内容としてはリンク先の町山さんのレビューに詳しいんだけど、ざっと要約すると「製薬メジャーがアフリカ(ケニア)を食い物(搾取)にしていて、その陰謀に巻き込まれた主人公達が・・・(うんぬん)」って話。

 「ブラッド」からのアフリカ繋がりということで見てみた。


 感想としてはまぁ、そのまんまの映画なのでなんということもないんだけど、社会的影響力ってけっこうあったのかなぁ、とかなんとか思ったり。

 あと、この映画のことをラブロマンスだと思ってる人がけっこういて、その見方も間違ってないと思うんだけどそれはちょっとびみょーらしい。「ビッグイシュー」(何号か忘れた)で助演女優のレイチェル・ワイズが語ってたんだけど、「あれはほんとはもっとドキュメンタリータッチで描きたかったんだけど、スポンサーとの兼ね合いでああいう形で描かざるを得なかったの」とかなんとか言ってた(←うろ覚え)。

 「ビッグイシュー」はこの手のけっこう重要っぽいインタビューがよく出る。ガンダムの富野監督のときもそうだったし、最近だと河瀬直美監督が理系で「ストレス発散のためにドリルやってます!」とか面白かったな。


 あと、なんか女性人気が高いらしい

livedoor ニュース - 【独女通信】The Big Issueを読んでみたい!


 オレは♂だけど好みが♀っぽいのでけっこう合うのかなぁ。。



 んでまぁ「ナイロビの蜂」については、そういうものかなぁ、とか思いつつ「ブラッドダイアモンド」はその辺どうなだろう?、とかちょっと興味ある。

(どーでもいいけど、レイチェル・ワイズってノラ・ジョーンズに似てるように思う)


 あと、同様な感じでスーダン(Darfur)の映画にも関心持ってくれるといいのになぁとか思ったり。


Christmas in Darfur: A film by Jim Milak and Jason Mojica


 でも、この映画ってマイナーそうだから日本だと見られないだろうし、有名人がやってるわけでもなさそうだから影響力ってあまりないんだろうな。。

(宜しければぼくの集めたスーダン関連情報をこちらからご利用ください)


 
 「搾取とアフリカ」っていうか、Darfur問題だと中国と(アメリカと)アフリカって感じだけど、その辺のところについて最近だと梶ピエールさんのこのエントリが参考になった。


梶ピエールの備忘録。:なんかアフリカ(の一部の地域)がすごいことになっているらしい件について



 中国がその人口を支えるためなりふりかまわない資源外交に走っているのは知ってのとおりなんだけど、その過程でアフリカの政治にまで介入し、自らの利益のみ考えてひどいことしてるってのがある。で、一部でこんな感じの非難が集まってるわけだが

「中国はダルフール虐殺を支援」 米下院108人、五輪ボイコット警告|中国・台湾|国際|Sankei WEB


 この非難もちょっとびみょーなのではないか、って感じ。


 「アメリカ(お前)が言うな」ってのもあるし、中国が開発の際に援助をしているのは事実だから。


 資源のためとはいえ、半ば見捨てられた土地のようなアフリカの公共支援をしているのは中国なわけだから。


 そんで、「人権」とか「民主主義」とか、経済政策のレイヤでは厄介な問題をブルドーザーのように開拓していっている。(以下、梶さんのところからの孫引き)


アメリカが人権問題とか云々炬燵を並べている間に、中国がどんどんアフリカ諸国を取り込んでしまっているわけです。ナイジェリアにしても民族紛争が絶えなかったわけで、そうこう言っているアメリカにしても石油目当てに人権蹂躙政府に武器などを提供してきたのです。中国は衛星打ち上げ代行という"平和的な手段"でアフリカの資源を根こそぎ持っていこうとしているのかも知れません。




 んで、山形さん的には



しかし中国はいろんなところで援助しまくっているが、いつも見るだにうらやましい。これはインフラ屋みんなが思うことだと思う。土地収用も住民移転の問題もない。党が「どけ!」といえばみんなどくしかない。党がやるといえばとにかく金も糸目をつけない。外国援助でも、先進国が悩まされる環境配慮だのジェンダー配慮だの、住民参加だのといったくだらない手続き一切不要。他の援助機関の顔色うかがったりも絶対しない。あれができればなあ。




 繰り返すけど、「それって結局エゴじゃん?」ってのはあると思う。でも、実際に援助はしてるわけだ。


 簡単に言うと、「なにもしないよりはしたほうがマシ」、というか。

 少なくとも中国にとってはマシになってきている。



 んで、梶さんとこのコメント欄でもまとめられているように、この問題は複層的な論点をはらむ。



(1) 開発と内政不干渉(第三世界論)関連で、「そういう第三世界っぽいところからそういう言説って出てることあるけど、それって政治的利用なんじゃね?」、的な問題

(cf.「グローバリゼーション」という言説によって危機観をあおる第三世界首脳陣が実際はもっとエグイことやってたり、最終的には開発に向かわざるを得ない現状があったり)



(2) 中国的な支援は非難されているがかつて「先進国」と呼ばれた国はもっとえぐいことやってた問題(中国は自分の番が来たのでやってるだけ)








・・すごくびみょーだ






 んでも、中国の開発・産業振興って「蕩尽」って感じがする(つまり、「金」以外の資源はムダに使っていく、って感じ)



muse-A-muse 2nd: 生存をめぐる権利の衰退と労働市場の擬制の剥落



 この流れだと中国の新中流層は近い将来外国に逃げるかもしれない





 とか言いつつ、同じく梶さんのところのこのエントリに目を引かれたり・・


梶ピエールの備忘録。:島耕作もびっくり!なぜ中国企業が作るものはこんなに安いのか


 垂直統合の是正ということで「それって水平分離では?」って思ったけどそういうわけでもないみたい。

 いちお言っておくと垂直統合というのは「一つのメーカーで全部やる」系の生産戦略のこと。でも全部やりすぎて管理コストかかる(でっかい恐竜化)ってのが問題だったわけで、「その辺は分離連携しましょうや」(水平分離)、みたいな流れがあったんだけど「それって日本型の企業文化(擦り合わせ型)には合わないジャン?」、とかゴネられ批判が生じていて・・(うんぬん)


 でも、今回のこれはそういうのとは違って「水平分裂」っていうんだそうだ。「何をご大層な」って感じなんだけど、内容を見ると確かにすごい。たとえばテレビを作るときに違うメーカーのブラウン管でもO.Kなんだそうな。


 これって地味にすごいな(規格統一かよ)。モジュール化とは違うのかなぁ




 でも、そりゃ強えぇはなぁ・・。





 でも、家電って韓国ぐらいしか聞かない感じだけど、ぐいぐい来てるんだろうか?(そういやEspresso Diary@信州松本の斉藤さんも「中国来てるぜぇ」って言ってたな)







・・はにゃー




 お勉強しなきゃいけないことがまた増える。。(困笑)




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関連:
切込隊長BLOG(ブログ): 中国輸出製品の健康被害で対策を発表→偽薬承認汚職で担当者死刑

※まんま「ナイロビの蜂」か?(アフリカ向けというわけではないのだろうけど)
 
 


posted by m_um_u at 19:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 経済このエントリーを含むはてなブックマーク
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