2015年10月15日

「恋愛とセックスの経済学」 / 「家父長制と資本制」



読んでしばらくしてから「なんでこれ読もうと思ったんだっけなあ。。( ^ω^)・・・あ、ジャレド・ダイアモンドのセックス本が思ったより予約集中しててすぐ読めなそうだったからこっちにしたのか」て気づいたのだけど



文庫 人間の性はなぜ奇妙に進化したのか (草思社文庫) -
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人間の性はなぜ奇妙に進化したのか -
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セックスはなぜ楽しいか (サイエンス・マスターズ) -
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そう思ったのは今回紹介する本がおもったより面白くなかったからで、、まあそういうと紹介される人も読む気が失せるだろうからなんだろけど、単に自分が期待してたものに対して合わなかったからでこういうのを必要としてる時とか、必要とする人には良いのかなあとか。それとは別にダイアモンドの思い出したのでそのうち読むけど。






セックスと恋愛の経済学: 超名門ブリティッシュ・コロンビア大学講師の人気授業 -
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セックスと恋愛の経済学―超名門ブリティッシュ・コロンビア大学講師の人気授業 -
セックスと恋愛の経済学―超名門ブリティッシュ・コロンビア大学講師の人気授業 -




この本は恋愛とセックスの、というか主にセックスを中心とした男女の付き合いを経済学的に考察したらどうなるか?という視点で描かれたエッセイぽいものになってる。経済学的にていうか、そんなに本格的に経済学してるってほどでもなく、経済学に使われるような統計データとそれに基づいたちょっと経済学的概念を使った考え、みたいなの。まあ「ヤヴァい経済学」系の流れなのかなあ。


なので、ふだん一定の価値観が先行しやすい性愛領域を経済学的な効率性・合理性からスパっと見るときにはわかりやすい。


てか、自分的にこういう考えが基本になってるとこもあるので、人に説明するときに便利だなあとかおもった。


例をあげてくとキリがないので、そのなかで印象に残った箇所を以下抜粋。


これなんかはこの本の考え方をあらわした代表的なものだし、自分も似たようなこといったことある(←ナノデモテナイ)




経済学に基づいた全く新しい結婚の誓い:

新郎:
「私は彼女との契約を結ぶことに同意します。それは私たちの結婚生活にわたって有効です。私は確かに新婦よりはるかに質の高い他の女性たちに出会いましたが、彼女たちは私に飽き足りなかったために、あなたとの結婚に至ったことを受け入れます。あなたは学歴と収入の点で私の希望を欠いていますが、そのぶんは若さと外見的魅力で埋め合わせてあまりあります。そして私は、このトレードオフはあなたを妻として選ぶには充分なものと誓います。わたしは誠実であるおkとを誓います。あなたの魅力は加齢とともに不可避的に低下するものであり、相手を探すことは低コストなのでいずれ新たな妻を求める動機になるにもかかわらずです。私は良い家庭を築くという共同の目標に向かってあなたと家事を分担することを誓います。また私たちの世帯の将来の収入に対するあなたの期待を満たすため、自らの人的資本を投入し続けることを誓います。あまり合理的ではないかもしれませんが、私は子供たちと資産ポートフォリオに投資することを誓います。あたかも、死が私たちを分かつ時まで私たち家族が一緒であることを期待するがごとく」



新婦:
「私は彼との契約を結ぶことに同意します。それは私たちの結婚生活にわたって有効です。私は確かに新郎よりはるかに質の高い他の男性たちに出会いましたが、彼らは私に飽き足りなかったために、あなたとの結婚に至ったことを受け入れます。あなたは身長と容姿の点で私の希望を欠いていますが、その分は学歴と職業選択で埋め合わせてあまりあります。そして私は、このトレードオフはあなたを夫として選ぶには充分なものと誓います。私は私たちの結婚生活で生まれるどの子供についても生物学的にあなたの子供であることを誓います。たとえ、よりすぐれた遺伝的資質を与えてくれる他の男性に短期間目移りすることは確実でもです。また子供たちの人的資源を育むために、自らの人的資本を犠牲にすることを誓います。あなたが家庭の幸福のために必要な資源を十分に持ちよってくれることがわかっているからです。あまり合理的ではないかもしれませんが、私は敢えてリスクを取り、結婚生活と資産ポートフォリオに投資することを誓います。あたかも、死が私たちを分かつ時まで私たち家族が一緒であることを期待するがごとく」





上記のような合理性が共有されてれば特に男女差がどうとかいうこともないようにおもう。ちなみに本書において結婚のメリットというのは「子育てのため」「一緒に暮らすとその分節約されるから」みたいな感じだった。結婚、というか生活というのも規模の経済性みたいなのが働くのかな?(cf.カレーは大量に作ったほうがおいしいし安く済む)。




ついでに気になったちょっと気の利いたものとして「なぜ人は不倫するのか?」みたいなことについての経済学的な説明。

「なぜ不倫するのか?」な疑問というのは世間的には「不倫はイケない」みたいな倫理コードが内包されてるように思うんだけど、そういうのは別に単に期待費用から考えたもの。






不倫の期待費用:

人が伴侶を裏切るのは、そのメリットが期待費用を上回ると思うからです。裏切りの期待費用は次のように考えられます。

露見する確率 × 露見時の費用 = 裏切りの期待費用



田舎の専業主婦の不倫発覚率が30%、夫が離婚に踏み切る確率は50%、離婚に至った場合に彼女が被る経済的損失は10万ドル相当だっとしましょう。


0.30 × 0.50 × 100000 = 15000ドル


不倫のメリットは1万5000ドル以上でなければなりません。


これに対してキャリアウーマンの場合は不倫発覚率は外で仕事をしていて出張などもあるため、不倫発覚率はわずか5%、夫が離婚に踏み切る確率は50%、離婚に至った場合に彼女が被る経済的損失は5万ドル相当だったとしましょう。


0.05 × 0.50 × 50000 = 1250ドル


したがって彼女にとっての不倫のメリットは専業主婦の場合よりもはるかに低く、1250ドル相当のメリットが見いだせるなら良いわけです。





あとは単婚やポリアモリーの合理性についての経済学的考察、あるいはLGBTとして生きることの経済学的考察なんかもあったな(cf.同性愛者は社会保障が効きにくく一般社会に馴染みにくいため専門職につきやすく、貯蓄も(ヘテロの意味での)一般人より多い)。




「特に男女差がどうとかいうこともない」つながりでいうと最近「家父長制と資本制」を読んで似たような結論に至った。


「家父長制と資本制」雑感|m_um_u|note
https://note.mu/m_um_u/n/n046419efe247

そういうのを考えると、フェミニズムの問題で女性固有の問題としてうんたら言うよりも労働問題としてやっていったほうが雑味がなくていいのかなあとか思ったりする。フェミニズム-女性固有の問題としてやっていくと自己言及的になってけっきょくは「女性以外の人にはわからないんですよ!」みたいな結論になりがちなので。事態の進展は労働・就労条件の改善によって進んでるわけだし。


そういうわけで自分としてはこの部分の地味なギロンのお勉強としては労働、あるいは、家族に関わる歴史・制度などについて学んでいくことかなあとか思ってる。





日本型近代家族―どこから来てどこへ行くのか -
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仕事と家族 - 日本はなぜ働きづらく、産みにくいのか (中公新書) -
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筒井淳也『仕事と家族』(中公新書) 8点 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期
http://blog.livedoor.jp/yamasitayu/archives/52106679.html




posted by m_um_u at 23:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記このエントリーを含むはてなブックマーク
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