2007年05月23日

芸能経営学?

 福耳さんからTBいただいて思い出したのでこの機会に。ちょっとエントリーしようと思ってて忘れてたものを。

 んーと、ちょっと時機はずれなんですが、某ちびっ子が「未成年なのにー」ということで制裁措置として事務所クビになった事件に関連して。これ自体はちびっ子の転職事情に対して事務所の処置もキツイなっていうのもあるんですが、ちびっ子が再三にわたる事務所からの注意・勧告を無視して暴走していたのが原因だと思うので深くは突っ込みません(他所で書いたし)。加えて言うなら、ちびっ子の暴走も相方の裏切りが原因だったのかなと思わせるような周辺情報が入ってきてるのだけど(参照参照2)、これも深く突っ込んでも詮なきことなのでやめときます。



 で、今回とりあげたいのはそういうことではなく、「芸能界の経営システムってきちんと考えられてるのかな?」、ってこと。ちびっ子関連のことをまとめながら思ったんですけど、芸能界って水商売の構造に似てるんじゃないか、と。ちびっ子が属してるところなんか特にその傾向が強そうですね。上記リンク先を見ていただいたら分かるように、「モー × ジャニ」な様相というのはまさに「キャバ嬢 × ホスト」な関係。

 別にそこでの恋愛は本人の自由なのでどーこー言うつもりないのですが、この関係性というのがモロだな、と思って。


 んで、芸能界(あるいは芸能の歴史全体)ってところは昔からその筋の人との繋がりが強いわけですし、そういうことでも水商売と似てるんですよね。


 モータウンな人々はほんとにそのものなカッコさせられてるわけですし。ジャニの人たちもそうですね。それで心がささくれ立ってくるのかなぁとかいらぬ心配したりするけど、やっぱそうなのかなぁとか思ったり・・。(この辺とか)


 で、ということは経営とかドンブリ勘定なのかなぁ、って。



 会計自体は税理士の人に任せてるだろうけど、経営システムについて考えたことがあるのかどうか疑問ですね。きちんとなんらかの収支を計算して、それに基づいて企画を練ったり新しい商品を開発したりみたいなことしてるのかなぁ、と。でもそういうのって企画考える段階で事務所の人が資料にまとめて持ってきてるか・・。いや、でも、やっぱモー親分はそういうので企画決めてる感じがしない。だって新規性がないもの。


 モーニング娘(←いっちゃった)というシステム自体は中南米(メキシコ?)のアイドルグループの入れ替わりシステムを踏襲したものらしいのは知ってます。モー親分が大恩ある芸能界の重鎮な人に教わったシステムだとか。んで、その人物への義理もあるのでモーニング娘という企画がそれほど売れなくなってしまっても続けざるを得なかったとかなんとか・・。でも、その方はこないだ亡くなったらしいんですね。それで義理とかなくなったんじゃないかということで「今年あたりかな?」って思ったりもするのだけれど、モー親分が雑誌だか新聞だかで語ってる様子を見るとまだまだやる気みたいでよくわかんないです。


 んで、やるならやるでなんらかのステップアップが必要な時期で、「モーニング娘以外にもっとプレミアなユニットが必要なんだよ」、とか言われてたりするわけだけどもっと具体的に言えばジャニオタ永久機関を構築すべきなんですね。


エロ本編集者の憂鬱と希望:松本美香『ジャニヲタ 女のケモノ道』(双葉社)を読む

松本美香のように濃いファンは、ジュニアがCDデビューするまでを「おかん」のような視線で愛で(松本美香は「バーチャルおかん」と呼ぶ)、メジャーになると、違うジュニアを追いかけたりするのだが(この構図を「降りる」という)、普通に「ああ、スマップが出てるドラマとかならちょっと見てみようかな」と思うような薄い支持層は、めんどくさくて、降りてなんていられない。そして、この最初にスマップにハマった世代は、おそらく光GENJIのときと同じほど、幅広い。現在36歳の松本美香(当時20代前半)から、我々の世代(当時中学生)、もっと言えば、当時小学生くらいの人々(現在20歳前後)まで、かなりの女性層をつかまえている。この圧倒的な層を背景にしながら、スマップ以降の世代のアイドルも続々投入していく。それによって、松本美香とはレベルが違うが、嵐やNEWSやKAT-TUNに少しずつ降りていく人や、新たにジャニーズアイドルにファンになる人を開拓していく。つまり、大元にあったスマップのファンという巨大な層はそのままに温存しつつ、その層を次世代のアイドルのファンにもさせつつ、新たなファンも獲得していく。まるで永久機関のようなシステム



 モーを筆頭とするハロープロジェクトに当てはめると、モーがプレミア化してスマップにならなければならない。もしくはモーの上位に少年隊だとか近藤真彦を配置すべき、ってことになりますね。

 でも、そういうのって外部から引き抜いて形成してきたわけではなく、育成選手なわけだからやはりモーに踏ん張ってもらうべきなんだけど、モーな人たちが「卒業」した後の上位ユニットとかスピンアウトの先がはっきりしてない感じなんすね。スピンアウトっていうかクラスチェンジというか(なんでもいいけど)。なので「卒業」後の進路も不安だし、なにより「スマップ」な部分が固まらないことにはなんともならないのかな?

(ジャニーズってスマップ出てくるまでどうやって回してたんだろう?たのきんトリオとか?)


 んで、詳しいデータ知らないけど、モーニング娘のファン層って現在はどうなってるんですかね?ちょっと聞いた話だと全盛期にはゆりかごからはかばお子さんからある程度の高年齢層まで幅広いファン層があったのに、現在ではモーオタしかファンがいなくなってしまって、CD出しても一部にしか売れないから巡業で食いつないでるとかどうとうか・・。

 なので、ここからスマップって感じも難しいのかもしれないけど・・・どこで失敗したんですかね? やはりモー親分が一人でやりすぎたのかなぁ。。一番の問題はあの歌詞だと思うんですね。モーすごいことになってますもんね。全盛期はそれが味といえば味だったんだけど、それはネタとして受け入れられていただけであって、ベタとしてスターの王道を歩んでいくとなるとあの歌詞(その他演出)ではきつい。

 それでもモー親分は一人でやることに固執するのかなぁ。。。(お金?お金の問題なの?)分業してるにしても最後の決定はモー親分がやってるんでしょうしねぇ。

 
 それでモーな人たちはヤサぐれるわけですが(refrain)




 まぁ、そんな感じで。あきらかにふん詰まり状態でこれから続けていく気があるとしたらなんらかの経営努力をすべき時機だと思うんです。んで、がんばって女ジャニとか宝塚とか目指すべきなんだろうけど、モー親分の気持ちが見えない・・。



 まぁ、とりあえずやる気があるとしたら似たような業界の経営システムは学ぼうとしてるはず。先ほど言った水商売とか、もしくは「当たり外れもあるけど、不測のインブリードもあるよ」ということで馬主の経営学と似てるかもしれない。



競馬の経営学―夢とロマンを取り戻すためのシナリオ
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 っつっても、この本あまり役に立たなそうだけど。



 カルスタ関連だと稲増さんとかこれが思い浮かぶけど



有名性という文化装置
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 これには経営的視点はないしなぁ。。



 むしろこの辺かなぁ



水商売経済学序説
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 不動産投資とか書いてあるみたいだけど・・。あとこれとか?


売れっ娘ホステスの育て方―「水商売」の成功マニュアル!
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 でもこれって、「会話上手な売れっ娘ホステスになる(する)方法をわかりやすく公開します」、ってことでアイドルとはまた違うのか(トークでは使えるだろうけど)。顧客管理とか気を使ってるみたいなのでこちちかな


キャバクラの教科書 上級編―お客さんをファンにする44の上級テクニック
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 ・・っつーかきちんとした経営・経済学者の書いた水商売本というか、芸能界本が見たい。


 レヴィットならやりそうだけど、



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 そういう章はなかったなぁ。。(ヤクの売人に対する経済学的考察はあって面白かったけど)


 んで、まぁ、福耳さんのことが思い浮かんだわけですよ。芸能界ってモロに「幻」って感じだし


福耳コラム - 唯幻価値論 まとめの結論


 「商品の価値は幻想によって決まるんじゃないか」とする福耳経営学の真骨頂かなぁと思って。





・・・・・どないでしょ?





 ちなみに前に山形さんに似たような考え(っつーか欲望の喚起)について聞いたら「ヴェブレンっぽいかな」って言われました







タグ:経営 芸能
posted by m_um_u at 23:21 | Comment(2) | TrackBack(0) | 経済このエントリーを含むはてなブックマーク
この記事へのコメント
最近テレビ、特に芸能系番組を滅多に見ないので、モーニング娘。という人たちについてもほとんど知らないのですが(「日本の未来はヲウヲウ」とかでしたっけ?)、芸能サービス商品、芸能コンテンツの分析はいつかやりたいですね。

単品の芸能人商品の分析はちょっと咄嗟に思いつきませんが、プロダクション単位の商品戦略については、むかし少し考えてみたことがあります。例えばどんなドラマを作るにしても、美男美女の主人公だけではストーリーが成り立たず、三枚目が必要になるとしたら、パッケージで製作者にタレントを提供できる大手が「品揃え」的に有利になる、いわゆる「バーター」取引の存在によって総合商社的プロダクションが自社所属タレントの稼働率を上げて「範囲の経済」を実現できるから有利、とか考えました。

思い出した。実はドクター浪人時代に、大阪の企業家ミュージアムの展示調査を下請けでやりまして、吉本興業の歴史とか調べたんでした。
Posted by 福耳 at 2007年05月23日 23:41
ぼくも最近はテレビをあまりみないのは同じなんですが、それまでの蓄積というか雑多な周辺情報で勝手に(笑 あと、「日本の未来は Yeah Yeah Yeah」です)

パッケージ戦略で大手が有利というのは面白いですね。渡辺プロダクション辺りが実際にやってそうな気がします。たぶん電通なんかも絡むんでしょうね。

吉本興業の歴史についてはこんな本の書評がありました。

松岡正剛の千夜千冊『笑いの経済学』木村政雄
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1123.html

たしかにあそこの戦略は芸能プロダクションの中では一番分かりやすいというか・・もっとも「戦略」ということを意識している印象があります。フジテレビの横澤さん引抜とか小室哲哉取り込みとか。ちょっと多角的過ぎるかなという感じもあるけれど、躍進はしてるみたいですね。

あと、ちょっとブレますが、グラビア系の野田社長(@イエローキャブ)とか、関連でアダルトビデオ業界の高橋がなりさん(もう引退)とかは「経営」って感じがしました。著書(出てるのかな?)は読んでないけど。

「いろんな役割が必要」関連で、そういえばニュースの女性アナウンサー専門の派遣会社ができてるみたいです。

セント・フォース - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%B9

「ニュースキャスター派遣」というか、「芸能とニュースの間」的なタレントをようする事務所、ということみたい。なんか面白いなぁと思います

Posted by m_um_u at 2007年05月24日 08:37
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