2007年05月19日

ミクシコミュのビジネス利用ってどうなってるんだろう?

なんか、エントリするネタがたまっててちょっと食傷気味だけど、軽いのから出してこう。(できるだけ軽く)



ビッグイシュー(vol.71, p28)に「ミクシで宣伝してお仕事増えた」って記事があった。

写真家松原正武という人について


[mixi] マツバラ/art+photoさん


ビッグには「新進気鋭の写真家」としか紹介されてなかったけどフリーでやっておられる方なのかな?(まぁ、大体の写真家の人はそうだろうけど)

ミクシで人脈を増やしてそこから仕事の幅が増えた、と。


具体的には、

「自分が撮った作品を、写真好きが集まっているコミュニティにアップしたり書き込みをしたり。興味を持ってくれた人からのメッセージやマイミク追加申請がだんだん増え始めた。もちろんそのためには毎日の更新は必須だし、写真以外の濃い情報もアップしてる。知らない人には俺が700人、一人ひとりに声をかけたと思われてるかもしれないけど」



そんな感じで主にコミュ活動などを通じて地道に人脈を拡げるにつれて、仕事の話も舞い込みだしたらしい。具体的にはデザイン会社や劇団公演のチラシに写真が採用されたり。


いまはご自身が「暗黒写真」と名づけた「ワケのわからない黒い写真」をコミュニティで発表している、と。




「snsの人脈をビジネスに活かそう」って話はよく聞くし、ベタに王道な路線なわけだけど


ITmediaニュース:「mixi依存症なんです」――ソーシャルネットで人生が変わった26歳女性



ちょっと違うなと思うのは、この人の場合は「バイラルマーケティング」って感じの「それ自動ロボット(人工無脳)でもできるんじゃね?」的無差別爆撃ってわけではない点。


cf.mixiの笠原社長が賢過ぎるのでFPNの人には本当のことが判らなかったようだ。 - 好むと好まざるとにかかわらず - 楽天ブログ(Blog)


「mixiは情報収集と宣伝の場、2つの役割を兼ねる」って感じでそんなにガツガツしてない感じがする。
(情報収集のついで、と)


あと、ビッグイシューという特殊な媒体でmixi(ほかSNS)の力が認識されつつあるということが興味深い。
(cf.非営利でボランタリー)

最近ではmixiで日記を書かれている現役ホームレスの方についての紹介があった





もちろんmixiを過大評価するのはアレだし、時機を逸したかもって感じもあるのだけれど、「コミュニティをビジネスに活用する」というスタイルは地味に定着しているのかなぁ、とかちょっと思う。


調べるの面倒くさいのでいちどITmediaとかでまとめてくれないかな、とか思うけど(・・岡田有花女史とかやってくれないだろうか。。)


まぁ、「いまさら感」もある企画なんだけど、先ほども言ったように「いまだからこそ」って感じもある。


現状としては、いわゆるアーリーアダプターはmixiに飽きたり、その相互承認(同調圧力)的な距離の近さにちょっと違和感を感じてtwitterみたいな新しいサービスに移動してきてるわけだけど、そのお報せの場自体がmixiコミュだったり・・。


[mixi] Twitter “今、何してる?”


まぁ、twitterはウェブ全体で見ればマイナーなサービスだし(参加してるのは日本のウェブ使用者の10%いかないぐらい? もっと低いかな)、twitter情報のポータルはほかにもあるのかもしれないけど。



あと、モバゲーへの移行

アイデアノート モバゲータウンが脅威では無いと言っているmixiに先は無い


「モバゲーをやる層というのはmixiよりも年齢層が下」というのはあるんだけど、数字的には伸びてきてる。


今、モバゲータウンは驚くべきスピードで会員数を増やしてきています。
「モバゲータウン」会員数が500万人突破、1日のPVは4億超に

2月1日  会員数 300万人
3月10日 会員数 400万人
4月10日 会員数 500万人

1ヶ月に100万人ずつユーザーを増やしています。




モバゲー通貨っていう独特なシステムもあるし(要するにポイント制)


ポイント制による独自通貨(ミニ市場(経済圏)の構築)というのはSecond Lifeに見られるように強力なビジネスモデルなわけで、電通なんかも手をつけようとしているらしいけど


グーグルに対抗する為、電通は貨幣を量産する


これはこれで話が長くなるので別件で・・(まぁたネタがたまるぅうぅぅぅ)。


んで、ここにマイスペースが絡む。実質、Second Lifeよりもマイスペースのほうが基地になってるんだろうってのはあっちの記事で言っててメディアパブの人が取り上げてたな


メディア・パブ: MSの手ごわい敵、GoogleではなくてMySpaceである


mixiなんか見てるとSNSなんかたいしたことないと思うかもしれないけど、あっちのSNSの中心であるマイスペースの威力ってのはかなりすごいことになってるみたい


 ところが,Microsoftが実際に手ごわい敵と見ているのは,GoogleではなくてMySpaceである。こう主張する人が現れてきた。 Slide社CEOでPayPal共同設立者のMax Levchin氏が,先週開かれたSoftware 2007 Conferenceのパネル討論会の場で,Microsohtを最も脅かす存在は,SNSトップであるMySpaceであると言い張ったのである(InformationWeekより)。

 彼の主張によると,SNSはパソコンOSと似ており,ユーザーをロックインする傾向が強いという。80年代から90年代にかけて,Microsoftがパソコンの世界を制覇できたのは,パソコンOSを事実上独占し続けてこれたからである。同じように,SNSを事実上独占しているMySpaceがインターネットの世界で主導権を握るかもしれないと,Microsoftが恐れているというのだ。




「ロックイン」というのは経路依存性のこと。

(デファクトの経済学のとこでも説明したように、ユーザーがスイッチングコスト(操作を新たに覚える面倒くささ)を支払うのが嫌で、一つのサービスに固定する傾向のことをいう。この言葉からもネットワークに関するマーケティング戦略は貿易経済学の知見からの援用が可能だと思うけど、それはまた別の機会に)





んで、そんなマイスペースなわけだけど最近の動きとしては、


・独自の著作権管理システムの構築(参照


同時に、

・プレミアサイトの構築(参照)。通常のマイスペースコンテンツが「若者向け」なエンタメ中心なのに対して、こちらではNews, Lifestyle Video Channelsなどを中心としたコンテンツを配信して中高年層の期待にも応える、と

(※そういや、マイスペースユーザーは若者よりも中高年層のほうが多い、って話もあったな。そっちのほうが金落ちやすいわけだし、セキュリティ関係も安心でマイスペースとしては楽)



日本の動きとしてはこんなのがあった



J-CAST ニュース : マイスペース登録音楽家、2万組突破


小室哲哉や東京スカパラダイスオーケストラなどの有名アーティストや、B-DASHやHYなどのインディーズ系ミュージシャンが登録して、ファンとの交流やプロモーション活動の場として活用している。登録後4ヶ月で1万人以上の新たなファンを獲得し、CDの売上やライブの動員数を飛躍的に伸ばした「たむらぱん」のような成功事例も出ている。




元々、マイスペースの利用ってそんな感じだったみたいだし、「これからもそっち方面で力を入れていく」みたいなことはマイスペースジャパンの代表の方がインタビューで言ってたな(参照)。



でも、より具体的に

コミュニティの活用とかがどんな感じなのかが見えてこない。


期待するのは、「フリーのカメラマンなり物書きなりな人がSNSを活用して人脈と仕事を拡げていっている」、状況なわけだけど。


マイスペースは入ってないからなぁ・・(めんどくさそうなんだよなぁ)



アカウントだけでもとって入ろうかなぁ(・・・また見るものが増える)



んで、こういう流れがミドルテール的なものにつながる、と


muse-A-muse 2nd: Middle Tailについての覚え書き(+「海猿」妄想)


(つまり、自主制作型な動画の交換市場の構築、ってやつ)


動画だけではなくテキストや音声、そのほか様々なニッチコンテンツの交換が可能になるかもしれない、・・ということではすごく重要なわけだけど、まぁ、いろいろと限定条件はあるわなぁ。。

(その辺はめんどーだから別件で考えよう)



んで、こういうのの流れとして期待するのがこことの接合


誰でも大規模ライブ配信ができる「Channel.is」、ウタゴエが公開:ITpro


P2Pで音楽ライブを配信するサービスとのこと。

利用料金は「1年当たり数十ドル(日本円で数千円)になる」(園田智也社長)予定だ



似たサービスが同時期にアメリカでも


news : 世界中の「在宅ミュージシャン」とリアルタイムで共演


米eJamming社は2007年3月、オンライン音楽スタジオ『eJamming AUDiiO』をリリースする予定だ[訳注:原文記事執筆は1月。eJamming AUDiiOのベータ版サービスは3月28日(米国時間)に提供開始]。これは、ピアツーピア(P2P)接続を利用して、離れた場所で生演奏している複数ミュージシャンの間のタイムラグをなくしてくれるサービスだ。



こちらはライブ映像ってことではなく、在宅でjamれるらしい。んで、それがそのままライブとして配信される。

すごいのは、遠距離によるタイムラグを調整するプログラムを組んでること。


これと日本のサービスが連動してくれると面白そうなのに。


さらに言えば、これとmixiのコミュなんかで地味に宣伝活動をしているインディーズ系の音楽家の人たちが連動するとよさげ

(それ専用のSNSコーナーを設け、「この曲が好きならあなたはこの曲も好きかも」サービスもつけるとさらに良い)



P2Pというと実際にmixiの今年の採用人員はそれ系で力を入れていたように思う。こっちへの展開も考えてるのかなぁ。。(それだといいけど)




やりようによっては爆発的な力を持つような気がするんだけどなぁ、これは。


(P2P用ソフトウェアをユーザーにダウンロードしてもらう際に心理的負担(閾)が発生するかもしれないけど)









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関連:
muse-A-muse 2nd: ミクシと2ちゃんとblogと少しおカネの話





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追記:
ちょうど渡辺千賀さんところで似たような話題出てた

On Off and Beyond: デジタル時代ミュージシャンの収益構造

 
※実際に食っていけてるっぽいミュージシャンの話(月3〜5000ドルぐらいとのこと)。こういうののポイントはどうやってアテンション集めるかっていうのと、決済・倉庫・発送などのフローなんだけど(特に決済が重要)、その辺はCD babyというところに委託できるらしい。それにしても「保管・発送」まで頼めるというのがすごいな。

サイトに来る人の数は一日辺り平均3000(ユニークユーザー)とのこと。それで回るか・・。


そういや曽我部さんとこもインディーズって感じだけど順調なのかな


sokabekeiichi.com




posted by m_um_u at 18:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | メディアこのエントリーを含むはてなブックマーク
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