雷神(なるかみ)の
少し響(とよ)みて
さし曇り
雨も降らぬか
君を留めむ
雷神の
少し響みて
降らずとも
我は留らむ
妹し留めば
Je ne viens pas ce soir vaincre ton corps, o bete
En qui vont les peches d’un peuple, ni creuser
Dans tes cheveux impurs une triste tempete
Sous l’incurable ennui que verse mon baiser
私が来たのはおまえの肉体を打ちのめすためではない、
けもののおまえよ、おまえは一人の罪を継いできたのだ。
私はまた、みだらな髪の中に悲痛な思いをかき乱しもしない、
私のキスを支払う救いがたい憂鬱の下では。
「言の葉の庭」を見た。新宿御苑にいった関連で

劇場アニメーション『言の葉の庭』 DVD -
感想としては「音楽のPV的な作りだなあ」ぐらい。自分的にはそれほどクるものはなかった(きれいだけど
PV的つくりなのでテーマソングになっていた「Rain」からつくったのかとおもったけどインタビュー読むと違ってた。
最初に「雨宿りする歳の離れた男女」というモティーフがあって、それに物語をつけていったみたい。
なので、その場面がメインであとは新海誠さん的な演出になる(男女の脳内モノローグがダイアローグとなって共振し、最後にほんとの聲として合わさる、みたいなのとか)
それらはツルッときれいで、「One more time,One more chance」なんかは自分も歌いこんだなあとか思ったけど、やはりほんとの恋愛の生々しさ、リアリティはそこにはない。少なくとも自分にとっては
生々しさというとむしろテーマ曲としてカヴァーされていた「Rain」の歌詞のほうにあった
メロディとしては90年代シティポップ的なさわやかさがあるのだけれど歌詞の内容は「忙しさのストレスの代償をセックスにもとめて相手と話してなかったら逃げられた」って話。まあだめんずである。でも、「体だけ求めてきたから嫌になった」てのも子供ぽい言い訳で、そういう欲は男女ともにあるのが性愛だから、それをして「一方的にヤラれた」「だめんず」扱いする女というのも欺瞞だなとおもうわけだけど。
一方、この映画用に書き下ろされたぽい歌詞と曲はどこまでも爽やかで
中高生の恋愛を想わせる。恋愛ていうか恋ていうか。罪や汚れを背負わない爽やかなそれ。翡翠色の、初夏の透明な雨。
でも、自分たちが普段眺めてる雨はこんな感じ
http://www.uta-net.com/movie/67197/
室内から眺める雨は波の音を想わせる。
雨は涙であり精液で、あるいは両者は同じものなのかもしれない。
(人という海から漏れ出た波のようなもの)
人が性を通じて交わるときに悲しみが生じるというのは自分に特異なことかと思っていたけど一定の感性をもった人には共通するようで
その痛みや傷、死と生と肉を互いに分かつことで互いの罪と悲しみ、過去と現実に触れていく。
うれしいのか苦しいのかわからない
ただ
儀式のようだと思った
これで死ぬかもしれない
でも
それでもいいと
泣けるのはこんな自分がうれしいからです
私はこのときはじめて私なりに
小さな死を理解しました

生きるススメ -

しあわせ -
あるいは
罪と罰を救済として、その果実を積極的に食んで行く
純化する魂と巨大な矛盾・森有正『遙かなノートル・ダム』
https://cakes.mu/posts/7477
https://cakes.mu/posts/7559
https://cakes.mu/posts/7606
https://cakes.mu/posts/7660
https://cakes.mu/posts/7730
[書評]森有正先生のこと(栃折久美子): 極東ブログ
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2007/05/post_2e30.html

遥かなノートル・ダム (角川文庫 (5412)) -
絶望や悲しみを基点とつつ、それらをひとつずつ消化し、自分という植物を育てる糧としていく。
我々はそのための果実を探す。
流れ着いた果実を食むと、音楽が溢れ
互いのカラダに流れる音楽を通じ、言外の理解-肯定を得ていく。
自分が性交や恋愛的付き合いをするたびにすこし傷つく、というか、がっかりする、がっかりしている自分に気づくのはまだ世の中になにかを期待してたからなのかなあ、絶望が足りなかったのかなあとかすこし思う。
でも、ネットなんか見てるとそういう感覚、精神の深度、温度な人もチラホラ見えて、まだ期待してもいいのかな?ともおもふ。
ただ、そういう出会いというのは稀有で、そういう相手としか付き合えないというのだとハードル高そうだけど
なのでてけとーに割り切って、それはそれとして処理していくのが無難なのかなあとかちょっとおもったりする。
ぼくらは
罪や貸しを背負わず
「オトナだから仕方のないこと」とせず
相手を請うことが
相手を思うことが
できるのだろうか?
(なにか理由がなくても君に寄り添えるのだろうか)
君ノオト
僕ノオト
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関連:
人は海、性器はその残照: muse-A-muse 2nd
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少年少女 4巻 (ビームコミックス(ハルタ)) -

