2007年03月13日

努力しても報われない環境があるということの分かりやすい説明

 くだらないギロン(というかギロンにすらなっていない)だし、こちらから何か出してもあちらから何かが返ってくることは期待できそうにないし、おそらく人の言葉を理解する能力を持たない人を相手にしているので、なんともめんど臭いなぁという感じなんだけど、無礼を諌めるのも大人の役目だと思うのでいちお説明しとこう。(「大人げない」ですか、あーそーですか)

 本サイトにおける格差社会シリーズの要約も兼ねてね。


 っていうか、「無責任に基づいてなした記述ではありません」ということで、どうやら責任はとってくれるようなのでその責任とやらに期待しよう。彼の言い分に従えば、「努力すれば報われる」、ということみたいなのでワーキングプアの皆さんは彼の勤めている会社、もしくは彼が運営している会社を目指すとよいと思う。そこでは、「ハケンに対する差別もなく、フリーターでもやる気と能力があれば差別せず正社員に取り立てられ、非正規雇用社員だからといって突然に解雇されるということはない」、のだろう。(すばらしい)


 「10行以上は読めない」という特殊能力をお持ちのようだからそろそろ前置きは切り上げるとして、当該エントリはこちら


格差の話で思い出した人の話の周辺についカッとなった(@増田)
http://anond.hatelabo.jp/20070312235925


 消されたり、都合のよいように修正されても困るので魚拓とっとこう。現時点での魚拓はこちら(参照


 さて、要約すれば、「格差格差いって保障が欲しいんだろ?その前に努力しろ!」、って言いたいみたいだ。ふむ、確かに一理あるだろうね。この人の努力とか激務ぶりもこんな感じなんだろう(参照)。そういうのはご苦労様、と思う。

 で、「努力せずに保障が欲しいんだろ?」関連だけど、その論点は本サイトでは以下で既出


最近の格差社会論をめぐる諸々 - 「ロストジェネレーション」から
http://muse-a-muse.seesaa.net/article/34551889.html


 どうせ読まないのだろうから要約すると、上記エントリ後段の内田センセからの引用で、「努力もしないでただ人の持ってるポストを狙うというのは社会は赦さないだろう」、ということは含ませてある。そして、団塊のポストを狙う非正規雇用者が将来そのポストに着いたとして、そのポストを下の世代に譲るかどうかという問題も。


 非正規雇用者各人の努力関連でもうちょっと言えば、現在の「格差」論というの民主主導による祭り的なものに利用されて何も変わらず終わりって可能性もあるのだろうから、それに備えて各人で努力しておいたほうがいいというのはぼくも同感。

 そういう実感は(他人様のエントリだが)こちらに詳しい


業界の話。(@藩金蓮の「アダルトビデオ調教日記」)
http://d.hatena.ne.jp/hankinren/20070223#p1


 さて次に、「ワーキングプアは努力しても這い上がれない現状がある」もしくは「努力したくてもできない現状がある」、ということについて。


 この辺を見てもらえば分かるんだけど、たぶん見ないだろうから要約するか。


NHKスペシャル「ワーキングプアII 努力すれば抜け出せますか」の感想
http://www1.odn.ne.jp/kamiya-ta/workingpoor3.html


 さっきもちょこっと言ったように、努力したくても努力する機会すらなく、努力して資格をとったとしても報われない(ステップアップできない)という職場が実際にある。そういうと増田の人は「そんなの少数だ」とか言うのだろうが、だったら番組データでも見ればいい。あなたの狭い世界からは見えていない、あるいは見ようとしていないだけだ。


 そして、こういった現実があることを見せても彼は言うだろう。「それがオレが毎日がんばってることとどう関係するの?(オレがんばってんだから何言ってもいいんじゃないの?)」、と。


 ふむ、なるほど、そうだね、がんばってるね。すごくがんばってるとおもうよ。そしてがんばっていまのちいをつかんだんだよね?そして、がんばってそのちいをつかんだんだから「ほうしゅうが低いひとやがんばろうとおもってもがんばれないひとのことはみくだしてもいい」んだよね?


 なるほど、ではもっとがんばってそれなりの待遇を掴んだぼくは君のことを見下してもいいわけだ。


 はてぶに書いたコメント、『たぶんオレの現在いる環境のほうがこの人や元エントリの人より良いわけだが・・』、はそういう意図から書いた。


 ギロン全体の内容からすれば関係ないが、こういう形にすればいまのポジションやそれを掴むために努力したということをひけらかしたい彼のプライドをくすぐれると思って置いといたらしっかり釣れた。



 で、あとは何だっけ?




 あ、そうか。彼が自分の発言に責任を持ってくれるんだよね?



 では、確認するけど、少なくとも彼は彼の責任で努力したら報われる社会を作ってくれるんだろうし、社会が作れないとしても彼の勤めている会社(もしくは運営している会社)でその発言の責任は取ってくれるんだよね?


内容が内容だけに、バレたら恥ずかしくはあるが、無責任に基づいてなした記述ではありません。

自分の見た世界が社会の全てだと思い込んでいるのではないかというような反応もあるけれど、そんな思い上がりはしていないつもりだ。「出発点」とか「能無し」とか、そんな概念は取っ払う工夫をしたほうがいい。現時点まででどうかは関係ない。どれだけ経営が苦しい企業でもどんな変わった共同体でも、そこが何かしらの価値をもつ集団である限り、集団に対して「貢献しよう」と「頭を振り絞って考えながら」「思いついた」「行動」を「逐一」「実践しようという姿勢」を「見せている」人間を排除したりはしない。頑張っているのに排除されたとしたら、それはおそらく、あなたの価値観が根本的に社会に不適合であるか、その集団がそもそも存在価値が無いかのどちらかだと考えればいいだろう。





>↑見ろよ、そこまで言ってねぇよ、たぁ〜こ



 ほう、じゃあ、君の言う責任って何?


 っていうか、責任という言葉の意味は分かってる?





 まぁ、とりあえず、そういうことで(よかったよかったこれで非正規雇用問題解決だ!




 あ、あと蛇足で。



 こういう問題を考えることはともすると偽善に見られるのだろうけど、2〜30年後、自分の子どもが同じような状況に置かれたときのことを想像してみるといい。努力しても報われないということや自分が代わってやりたくとも代われない歯がゆさを。(そして自分の子どもや家族を養うためにポストを譲らないということに対する自責のようなもの)

 まぁ、「子ども作らない」だの「2〜30年後にはまたバブル」、「オレが社会を変えてみせる」といったちゃぶ台返しもあるのだろうけど。後者2点だったらそれはもう万々歳で。




--
関連:
資源最適化としての格差社会と社会保障に関して
http://muse-a-muse.seesaa.net/article/34581304.html

※よゆーがあったら読んどいてね。社会保障関連。


あと、一流企業だのトーダイだのも例外ではないことはこのエントリの中で触れたけど、めんどくさいので要約しない。興味あればがんばって探してみてください。(面倒なら見なくても当方としては一向に構いませんが)


フリーターなど非正規雇用者が努力しても正社員になれないこと、正社員になれないポジションに固定化されることについてはこのあたりで軽く触れてます。



--
追記(2007/3/14):

文中、勢いとはいえ『現在の「格差」論というの民主主導による祭り的なものに利用されて何も変わらず終わりって可能性もあるのだろうから』との記述をしてしまったことについて。

これ自体は撤回しないのですが、これに対して、「努力しても報われない人たちがいる」という基本的なことを失念していました。


そういった人たちにとって社会保障(公共政策)の再構築というのは切実な課題であり、その必要性を軽んじているわけではありません。ただ、「制度が充実するまで間に合わないかもしれない」、ということです。


制度が整うまでにリスクヘッジとして個々人(あるいは自助グループ)でなんらかの対策を講じる必要があると思います。現行の労働法関連で利用できるものとか、ネットワークによって少しでも生活コストを下げることを考えてみるとか。非正規雇用の人はこの辺りも参考になるかもしれません↓

パワハラネット
http://www.pawahara.net/index.html


もしくは大原社会問題研究所に労働問題関連の資料が集まっているように思います。
http://oohara.mt.tama.hosei.ac.jp/



関連で少し思うのは、今回の件でも感じましたが、こういう無理解がけっこうな割合で世間のデフォルトになっているのではないか、ということです。


たとえばNTVの「世界一受けたい授業」でそういう無理解を助長するような編集がなされ、放送されたようですが(参照)、これなども単なる戯画だと笑っていられない状況にあるのかな、と思います。(特に子供への影響は深刻です)


こういう層にも共感を得られるように主張を続けていくのは大変だなぁ、と今回改めて感じました(ってか、今回のは単なる釣りですが。ちょっと釣れました)。そういう意味ではワタリさん赤木さんの活動には敬意を表します。




posted by m_um_u at 19:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・時事このエントリーを含むはてなブックマーク
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