2007年03月04日

blogとニュースサイトの有用情報に関して

 ちょっと嬉しいニュースが入ってきたので関連事項をまとめて。ついでに先日来、blog関連で気になっていることをまとめておこうと思う。まず最初にこれ↓

Some Creative Efforts to Take Back Foreign News(@CJR Daily)
http://www.cjrdaily.org/behind_the_news/some_creative_efforts_to_take.php

 CJR(Columbia Journalism Review)によるとProjetct SyndycateというNews Paper連携企画が生まれたらしい。海外のニュースメディアを連携させて国際ニュースのポータルっぽいものを目指す感じ。

We recently noticed another story dealing with the lack of international coverage, in Editor & Publisher. E&P flagged the story of something called Project Syndicate, a non-profit that offers op-eds written by "current and former heads of state, economists, activists, novelists, and other 'thought leaders'" to newspapers around the world, and which is trying to make headway in the U.S. Thus far, the Syndicate's pieces are published in 287 newspapers in 116 countries, but it hasn't caught on here.

 英語強くないのでてきとーに要約すると、非営利のニュース連携企画でop-eds的には現役(もしくは引退した)経営者、エコノミスト、活動家、小説家その他諸々の人が当たるらしい。Project Syndicate的にはこの人たちのことを「thought leaders」って呼んでる。チラッとみたけどJ.ナイとかスティグリッツなんかも入ってた(たぶんほかの人も有名)。んで、将来的には116の国(287紙)に参加してもらうつもり、と。現段階の構成としては、ウガンダ(1)、ウクライナ(3)、アラブ(2)、UK(5)、US(5)、ウルグアイ(1)、ウズベキスタン(1)、って感じだった(UKからはGuardian入ってたな)。

 引用先記事にも書いてあったけどこういうのが必要な背景は新聞経営の危機的状況の中、コストのわりに人気のない海外ニュース部門は削られているという現状がある。そうすると9.11の悪夢がよみがえるわけだけど。そういう危機感からProject Syndicateという新聞連携企画が生まれたみたい。
(※新聞経営の危機的状況についてはこの前まとめたエントリを参照ください ⇒ 「新聞業界来し方行く末」

 あと、ほかのところでも発表があったけどロイターがアフリカニュース部門を強化したことにも触れている。アフリカニュースのUIが向上して使いやすくなったのとGVO(Berkman Institute's international blog aggregator)というブログアグリゲーターからの情報も表示するようになった、とのこと。国際ニュースに敏感な人にはぜひ利用していただきたいところ(カワセミさんとか)。

ロイターアフリカはこちら
http://africa.reuters.com/

GVOはこちらから利用できる
http://www.globalvoicesonline.org/



 もう一つのニュースはこちら

Independent Media Goes Web 2.0(@COAnews)
http://www.coanews.org/tiki-read_article.php?articleId=1701

 新しいweb2.0系サービスについての紹介。digg型、MySpace型がけっこうできていることとか、お見合いに特化したSNS(Alternet Personals)、NewsTrustについて紹介している。NewsTrustはCGMで良質なニュースを評価・紹介していくコミュニティ。フィードもあって便利なのでちょっと前から使っている。12月頃に見たときにはメンバー数は1600人ぐらいだったかな。関連でBoingBoingにこんなエントリがあったり


A tale of two social newsfilter sites: Digg and Newstrust(@BoingBoing)
http://www.boingboing.net/2006/12/29/a_tale_of_two_social.html


 NewsTrustとDiggという2つのニュースアグリゲーターについて。前者のほうがはるかに重要なはずなのにヒットしなかったという現実があった、と。プロモーションの重要性ということもあるのだろうけど、やっぱ例のテーマ、<CGMって衆愚なの?>、が絡んでくる。この問題については池田センセのところでちょこちょこ出ていたな


ソーシャル・ブックマーク
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/4689d3115efcec4f5d38126480e48d78

はてなとdigg
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/91ff8d756eb81c50eb7d2b28696c1a9d


 池田センセはdiggを評価されていたようだけど上記BoingBoingエントリのような問題はアメリカ人(ってか英語圏ユーザー)も抱えてるみたいなのでちょっとびみょーな感じがする。あと、センセははてなの「お気に入り」機能使ってませんね?はて部はhot entryよりもお気に入り機能のほうが重要だと思います。それから「コメント欄の尺」についてご不満ならBlueDotという手もあるのではないでしょうか?(ユーザー数はdiggに劣りますが)


 それで、関連テーマとして「なにをもって有用なCGM(あるいはblog)とするか」という問題があると思うのだけど、これについては絵文録ことのはのこのエントリが参考になる。


稚拙な印象操作を駆使する記事には、「一次情報」に当たることが重要
http://www.kotono8.com/2007/02/20originality.html


 あと、OJR(@south calfornia anneberg)からもこんなエントリが出てた


Are blogs a 'parasitic' medium?(@OJR)
http://www.ojr.org/ojr/stories/070301niles/

 
 両者とも、「単なるコピペは論外だけど要約に関してはその価値を認めても良いのでは?」、って感じ。まとめサイトについてはアフィ厨問題が絡むけど、まとめはまとめでけっこう労力いるので・・。ぼくがいまやってるのもまとめっぽいけど、enbedリンク貼ったり、タブで同時に何個もサイトを開いて引用箇所を選んで分かりやすく並べかえたり、全体の要旨を要約したり・・こういうのはけっこう疲れる。なんだったらリンクとかなしでザラッとテキストをテキトーに書きなぐったほうがどんなに楽か・・。なので単なるコピペではなく「編集」ということなんだけど、その辺については松永さんも言及してた。

独自の視点でピックアップして紹介したり、独自のテーマに沿ってサイトを集めてみたり、という時点で、実は編集が加わる

 OJRの記事でも同じようなことを言っていたように思う(「自動機械みたいにinsightもinformationもパクってるのはダメだけど要約ということには意味があるんじゃないか?」)。

 そもそもWeblogって「Web」巡回における「log(記録)」なわけだからリンクないと意味ないし。もしくはページ内リンクがない場合でもトラックバックなどの形で繋がってないと単なる日記じゃん。(日記は日記で価値があると思うけど置く)


 そういうのはとうの昔に忘れられてしまったんだろうなぁ・・。

(※weblogは元々、アメリカのweb designer達の間で拡がった共有logみたいなもの。初期は長いエントリよりもおもしろいサイトへのリンクなんかが中心だった・・・はず)


 それとは別にblogの一次情報的な価値もあるわけだけど、以下OJRエントリより引用。(※MSMっていうのはMain Stream Mediaのこと、つまりtraditional media)

Cory Doctorow, co-editor of BoingBoing, agreed.

"If MSM didn't exist, we'd just invent 'em (as metrobloggers have done) -- we'd go out and take pictures and write about stuff as it happened.

"That's already happening with governmental material -- I can summarize C-SPAN just as well as NBC's hacks."

Stone cited examples of independent websites that provide original reporting.

"If anyone is looking for sites where bloggers use blogs to break news, I recommend Global Voices Online, Sunlight Foundation and BlogHer."


 あと、「一次情報じゃないにせよ。traditional mediaがblogを寄生虫呼ばわりするのはどうだろ?アクセス増えるんだからいいじゃん」というRich Gordon(@Northwestern's Medill School)の意見はもっともだと思う。(cf.アフィリエイト殖民)。Yahooがブログパーツ提供したり、外部リンク機能を本格導入したというのもこの流れだろう。「囲い込み」を意識して最初から縮こまってちゃネットワーク外部性なんかとれるわけない。



 

--
関連:

「有用な情報がまとまってるところがあればいいのに」関連でR30さんとこのエントリを思い出した

ネット上の論争を整理するツールが登場
http://shinta.tea-nifty.com/nikki/2004/12/discussion_tool.html

【ヲチ中】ブログ整理ツール
http://shinta.tea-nifty.com/nikki/2004/12/tools_2.html

これっていまどうなってるんだろ?(SBMが代替?)



openDemocracy
http://www.opendemocracy.net/

UKのNPO系クオリティペーパー。いつの間にかCCライセンス採ったり、国内だとベリタと提携してたりする。




--
追記:
何が言いたかったのかということをいちお要約しておきます。


(1)CGM衆愚論ってけっこう言い尽くされてるんじゃ?

(2)日本だけのことではないのでは?(sbmも含めて)

(3)「衆愚」といっていても仕方がないので、「はてぶお気に入り」など現在あるものを有効に活用したほうがいいのでは?(もしくは技術的にS/N比を調節する)

(3)NewsTrusutなど人力でS/N比を調節する試みもされている。まとめサイトもその一環といえる。この例を鑑みると安易にCGM=衆愚とはいえないのではないか?

(4)有用な情報というと一次情報が頭に浮かぶけど、一次情報ってそんなに有用なのか?もしくは一次情報が重要だとしてblogなどのCGM的試みにもそういったものが見られるのではないか?



こんな感じです。
あと、ニュースサイト紹介したかっただけです。


それから「はて部を使い倒す」関連では以下のような方法があります

http://sweetlovexx.seesaa.net/article/26267543.html

http://qwerty777.s57.xrea.com/sblog/eid306.html

http://d.hatena.ne.jp/hatayasan/20060623/p1

http://r.zeromemory.info/

http://gimite.net/rotd/






タグ:blog CGM
posted by m_um_u at 15:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | メディアこのエントリーを含むはてなブックマーク
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