2007年03月02日

マジックミドル(Middle Tail)の可能性とアルファなものの影響力について

 んじゃ、先日の予告通りMiddle Tail(あるいはマジックミドル)とblog、ニュースサイトなどの関係についてのエントリ。その前にMiddle Tail(マジックミドル)についていまさらながら簡単な説明を、


ロングテール理論のマジックミドル−インフォバーン小林弘人氏(@湯川鶴章のIT潮流)
http://it.blog-jiji.com/0001/2006/10/post_750a.html


 要約すれば、「ロングテール − マジックミドル − ショートヘッド」、って感じ。ショートヘッドの部分は従来のマス広告を中心としたマーケティングによるファーストランで大半をリクープしようとするもの。ロングテールはよく言われるように「従来の広告だと売れてなくてデッドストック的になってた部分(ニッチとか)がネットに置いといたらじわじわ売れるようになった」みたいなやつ。Amazonなんか思い浮かべると分かりやすい。Amazonだけの力じゃなくてアフィリエイト殖民による影響力が大きいのだろう(最近だとこの分析が分かりやすかった)。んで、「これからはblogみたいなCGM介した口コミマーケティングでWEB2.0じゃん?」、みたいな感じでロングテールが流行ったのだけれど、「実際の売れ筋を見るとニッチと売れ線の中間ぐらいじゃないか?」、ってところで出てきた名前がマジックミドル。Middle Tailの大体の意味合いもこれに当てはまるように思う。


 んで、このサイトでのエントリとしては以下が絡む


ドキュメンタリーブームと昨今の動画(映画)市場について
http://muse-a-muse.seesaa.net/article/34267644.html 

Middle Tailについての覚え書き(+「海猿」妄想)
http://muse-a-muse.seesaa.net/article/34337745.html


 要約すると、「blogもvideo blog(vlog)的な流れが活況を呈してきているように見える昨今、ドキュメンタリー的なコンテンツだったら制作費も安そうだし個人blogでも勝負できるんじゃないか?」、っていうのがぼくの論旨。でも、「それを商業にもってくとなるとアテンション集まらないとどうにもならないよね?(マーケティング必要なんじゃ?)」、ってところでちょっと詰まってた。口コミマーケティング(※「viral marketing」という言葉はvirus的意味を含むのであえて使いません)って感じなんだけどそれだけだと不安というか不確定要素が大きい。この辺についてTB送ったところ海部さんから応答いただいて、「最近だとサンダンスとかサンフランシスコの映画祭なんかでショートフィルム系が注目され始めてる」ってことで期待できそうな感じだった。

 んでも、正直言うとまだちょっと不安なんだけど・・。

 たぶんこの分野のマーケって口コミでbuzz marketingって感じで進んでいこうとしてるんだろうけど、さっきも言ったように不確定要素が大きい。blogを活用する場合はアルファブロガー(=インフルエンサー=オピニオンリーダー)を活用するって感じで、国内だとAMN、もっと規模の大きい国外のものとしてはFMなんかがあるのだろうけど、AMNについてはちょっとびみょーな感じがする。「日本とアメリカのブロガーの性格の違い(その影響としてのblogメディアに対する信頼度の違い)」みたいなのもあるけど、日本のインターネット独自の情報経路として2chとニュースサイトの影響力についての考察が抜けているから。

 これは先日来ちょっと流行ってる「あるふぁぶろがーになるにはどうやったらいいの?」的考察にもいえるのだけれど、あそこら辺も2chとかニュースサイトについては黙殺してるし・・。


経済学・反経済学論壇系アルファブロガーになる方法(試行版(@Economics Lovers Live)
http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20070223#p1

一週間でアルファブロガーに成り上がる極意(@ nozomu.net - 吉田望事務所)
http://www.nozomu.net/journal/000231.php

アルファブロガーという和製英語(@池田信夫ブログ)
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/aed41f6867adc5a974fd63a228aced9e

ヤバい経済学ブログ研究 (@Economics Lovers Live)
http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20070301#p1


 池田センセが儀礼的無関心的な感じであるふぁぶろがー話に参戦してるところが少し笑えるけどそれは置いといて、まぁ、どなたもネタということで本気ではないのだろうけどびみょーだなぁ、と。

 「ニュースサイト+影響力のあるブログ」の影響力については絵文禄ことのはで詳細に追っていた。


情報源明記:個人ニュースサイトから伝わる美しいウェブ作法
http://www.kotono8.com/2005/02/06blog-line.html

ウェブサイトアクセスにはいくつもの経路がある(+被ブックマーク数ランキング)
http://www.kotono8.com/2006/12/28access.html


 前者のエントリは主に経路について、後者のエントリはsbmの影響力も加えて、「受ける記事」の性格について検証している。

(個人ニュースサイト論まとめ見つけたのでついでに貼っとく)
http://ugnews.net/special/newssite-idea.html

 
 要するに「ハブ」の影響力についての話なわけだけど、誰もこの言葉を使わないのはあまり浸透していないのだろうか・・。ってか、池田センセなんかはベキ乗則とかロングテールとかには懐疑的(参照)だからあまりこういう言葉は使いたくないのかもしれない。確かにベキ乗則によるカスケードの説明というのは後づけというか経験則的な感じが強く、実証性についてはびみょーなので・・って言ってるとひできさんとかネットワーク分析者の方々に怒られますね(やめとけ)。・・いや、勉強不足です。

 それはさておき、やっぱ閾値を越える誘因とか、ベータハブ(仮)がアルファハブ(仮)になる要因みたいなのは分からない。この部分が分からないとネットワーク分析を元にしたロングテールの話を元にマーケティングを進めるのは不安。

 翻ってblogとニュースサイトの関係に戻ると、各エントリのアクセス数とリファラっていうか各サイトからどのぐらいのアクセスがあるかとういうことを元にグラフ作らないとアレだし、計算式としても乗則的なひねり(複数のサイト間の関係性を考慮)みたいなのがいるのだろう(っつっても計算疎いのでよくわかんないけど)。んで、2chとかsbmも絡むし・・。(余談だけどsbmのクリップってロングテール的ですね)

 というわけでロングテールとか口コミとか言ってもなんとも不安なわけだけど、「やってみないことにはどうにもならんでしょ!」って言われればそうだしなぁ・・。んじゃ、とりあえずその線で話を進める。で、マジックミドルだけど、これはショートでもロングでもない部分なのでベキ乗則とか関係ないのかなぁ・・。ってか、TVとかで話題になったときにちょこちょこっと売れる感じなんだよなぁ・・。あとは友人の薦めというのが一番強いのだろうけど、それだと同時並行的ではないしなぁ・・。「有名性+口コミ」ということでMySpaceみたいに有名人に親和性を持ってもらうプロモーション(cf.有名性の文化装置)やってるのが強そうだけど、あの辺りのデータも出てないのでよく分からない。


 でも、ロングテールのときの浮かれ気味の論調よりは期待できる感じがする。こう、「いいものがジワジワっと売れていくよ」、って感じが。ロングテールはベキ乗則を出しちゃったのでファーストランのリクープの開始点がベキ乗則の閾値的なところと重なった感じになって「ロングテールやってけば売れるっすよ(爆発的に)」みたいな論調になったように思うんだけど、もうちょっと従来の「ニッチなものが地味に売れてくよ」的な話に戻れば現実的実感があるのではないか?販売店側としたらベースの底上げって感じで。


 あと、最初の話に戻ると

ロングテール理論のマジックミドル−インフォバーン小林弘人氏(@湯川鶴章のIT潮流)
http://it.blog-jiji.com/0001/2006/10/post_750a.html

 小林氏的にはマジックミドルのイメージは雑誌的なものらしい。新聞とかTVよりは小さいメディア、でも地味に売ってくよ(作りたいもの作ってくよ)って感じの。アルファブロガーみたいなネット上のインフルエンサーはその部分を担っていくのではないか、と言っていた。

 雑誌の未来としてはこの辺の話が絡むか
 
ミクシと2ちゃんとblogと少しおカネの話
http://muse-a-muse.seesaa.net/article/34005998.html

 ミクシコミュニティの雑誌的利用について。でも編集がないので見にくいという面はあるけど、先日も言ったように「無料で使いたい」ニーズはあるのだろうからその辺りに受けるのかも。ってか、ミクシコミュニティの場合は普通の雑誌よりも情報の新規性が高いというところに魅力があるのかもしれない。だとすると、一概に「金持ってないやつが使うメディア」とは言えないだろうな。

 んじゃ、その部分をうまく編集してpublishしたらお金になるかも〜♪って感じで、「それplaggerでできるよ」ってことだろう(ってかxFruitsでできると思う)。フィードメディアの可能性については湯川さんのところにも出てたな(小林浩氏へのインタビュー)。って言っても、まだまだ一般向けには使いにくいものだけど(っつーかオレ使えてねーよ・・orz)




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関連:
新書ブームの終焉とAudio bookの可能性について
http://muse-a-muse.seesaa.net/article/34656540.html

雑誌化した新書ブームの終焉に関して。今回のエントリに絡めれば、podcastとかvodcast、blog networkなんかになっていくのかもしれない。あとケータイ小説とかケータイのネットワークも考えたほうがいいか。

cf.
mixiで連載小説 登場人物とマイミクに(@ITmedia News)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0702/26/news065.html


ひぐらしの売れない頃に、売れたワケ(@あゆ級)
http://ayu9.blog94.fc2.com/blog-entry-1.html

「ひぐらしのなく頃に」という同人ゲームがけっこう売れた経緯について。ニュースサイトなどを利用した口コミの例として参考になる。涼宮ハルヒとYouTubeについても。


簡単マッシュアップ、「Yahoo! Pipes」を試してみた(@IT)
http://www.atmarkit.co.jp/news/200702/15/pipes.html


Plaggerとは?(@Yusukebe::Tech)
http://yusukebe.com/tech/archives/20061109/193704.html

「それplaggerでできるよ」(@はてなダイアリー)

※ソニプラとは関係ないです



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追記:
なんでもfeed使ってmixiのRSS作ろうと思ったけど、うまくいかない。Webwag使って切り取りには成功したけどWebwag上でしか見れない・・むずいなぁ。plagger使うか・・(さらにむずそう)。





posted by m_um_u at 22:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | メディアこのエントリーを含むはてなブックマーク
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