2007年02月19日

「不都合な真実」を見てきたヨ

 映画「不都合な真実」を見てきたのでご報告がてら感想を。

 見る前から少し予備知識があったので斜に構えてみた感はあったのですが、けっこう楽しめました。なにせゴア好きなもんで(スーパーマンみたいだし)。

 予備知識っていうのは例のアレ。増田に載ってたロンボルグの感想(批判)ってやつです


 「天候問題は待ってくれるが、健康問題は待ってくれない」
http://anond.hatelabo.jp/20070124161750

 「アル・ゴアに不都合な真実」
http://anond.hatelabo.jp/20070125145018


 で、上記の論点となっていたところ、「温暖化が進行中というのは認めるけど煽り過ぎなんじゃない?(数値データ偏向あるし)」、というところに焦点をしぼってみてみました。

 上記エントリで指摘してあった数値データについては、「海面が20フィート上昇するっていってるけど1-2フィートぐらいしか増えないでしょ?」、ぐらいしか覚えてなかったんですが、以下はそれなりに疑問とか感心した点について


(1)温暖化によって氷・水が蒸発・減少するって言ってるけど、物質(原子)って完全消滅するっけ?(循環してるだけなんじゃないの?)

 これについては「それが温暖化を引き起こす膜になって地球を覆うんだ」ってことを言っていたのかもしれない(でも「CO2が膜になる」ぐらいしか聞いてないけど)。

 もしくは水がそのまま残って循環するとしても、

(2)「一部の地域に大雨が降っているときに一部の地域は旱魃になってしまう」、というような急激な変化が現れてしまうことが問題

 みたいなことを言っていて、この辺りは問題だなぁと思いました。ハリケーンとかもその影響なのかなぁ(ほかの言説だと「ハリケーンの要因はよくわかんない」ということだったように思うけど)


 んで、ダラダラっと温暖化の影響による変化みたいな事例が挙げられていって、同じことの繰り返しなので眠くなって寝ちゃったんですが、「んで、結局どうすりゃいいのよ?」って思ってたら最後のクレジットのところで解決法みたいなのを示唆してました。

曰く、
「車をなるべく使わない」、「公共交通機関を使う」、「冷暖房をならべく使わず断熱材を導入する」・・・

 そういやこれ系のマッキンゼーレポートがNYTで掲載されて注目集めてました。


 Energy Use Can Be Cut by Efficiency, Survey Says (@New York Times)
http://www.nytimes.com/2006/11/29/business/29energy.html?_r=3&oref=slogin&oref=slogin&oref=slogin

 って、もうアーカイブになってるのでアカウントないと見れないけど、いちお要約すると、『蛍光灯使ったり、断熱材使ったり、standby電力減らしたり、solar water heaters使ったりしたら15年で半分ぐらいのエネルギーが節約できるかも』、って感じでした。


 これって個人的には普段からやってることなので驚きもなかったんですけど、問題はやっぱ車社会ですわな。それに対しては最後のほうでなんかグラフ出してきて説明してたんですけど、あのグラフで日本が一位でアメリカが最下位だったのってなんだったんだろう・・?「環境問題への取り組み先進国」ということではなかったように思うんだけど(環境問題に対する車対策みたいなやつだった気が)

・・すみません、この辺寝起きでぼけーっとしてたんでよく憶えてません。



 ゴア本チェックしたほうがいいのかな・・(高いし大型本だ)


 そういやロンボルグの本も高いんですよね。なんなんすかね?関心はけっこう高い分野だと思うんだけど。


 話が逸れたので戻すと、車社会とか工業排気ガスみたいなのが一番の問題だと思うんだけど、その部分って実際問題どうしようもないですよね?

 車のほうはいちおハイブリッドってあるけど、あまり効果なさそうだし・・。「ヨーロッパみたいに公共交通機関使えばいいじゃん」って言ってもアメリカみたいに広いところにいまさら公共交通機関なんか作れないだろうし・・。「せめて都会での通勤は公共交通機関 or 人力で」という感じなのだろうか。

 やっぱ環境問題とエネルギー問題(開発問題)がトレードオフなのかなぁ。でも、こんな記事もあるし


 CO2の7割削減、成長維持しても「可能」(@asahi.com)
http://www.asahi.com/life/update/0215/007.html?2007

(※消えるかもしれないので一部引用させてもらいます。問題がある場合は消します)

都市機能集約や自動車から公共交通機関への利用転換、省エネ技術普及などでエネルギー使用量を40〜45%削減。石油や石炭からバイオ燃料、天然ガスへの転換、風力や太陽光発電導入を加速することでCO2の70%減は可能と結論づけた。必要な費用は国内総生産(GDP)の1%程度、年6兆7000億〜9兆8000億円と見積もっている。

 実現には社会構造転換やインフラ整備などの長期戦略が必要なため、同研究所の甲斐沼美紀子・温暖化対策評価研究室長は「いま日本の進むべき方向を決断しなくてはならない」としている。


 映画にしてもそうなんだけど、この辺の数字ってしろーとでは判断できないんですよねぇ・・。mixiのメディアリテラシー関連エントリにもちょこっと書いたけど、物事の真贋を確かめる方法がない状態で数字を出されたり、その分野の専門的な言葉を使われたりすると権威的なものに平伏してしまいがちな傾向があるように思う(自分)。この辺り、どうバランスとってくか、って感じで(「勉強しろ」、ってことなのだろうけどふつーに働いてる人はそんなに時間ないですよねぇ)。

 「ダメな議論」とか読んでパターン化したほうがいいのかな

 

 まぁ、それはそれとして話を戻すと「環境と開発のトレードオフ」の問題。こういう問題に対してよく当てられる言葉としては「持続可能な○○」っていうのがあるように思うんですけど、なんかあれも胡散臭いっすね(根拠なし)。


 「んじゃどうすべー?」ってことなんだけどとりあえず、「反動的に一気に物事を解決しようとしてやりすぎるっていうのはよくない」、って感じなんですかね。「京都議定書はやりすぎ」、と(「費用対効果考えやがれ」)


 その辺りが落としどころかなぁ、とは思うんだけど、なんか寂しいっすね(文句ばっかですが)

 「京都議定書やり過ぎ!」とか「環境問題を煽るのはどうかと思う」、「そんなことにお金をかけるぐらいならHIV、下痢、マラリアといった病気を予防するほうが優先」というのが正論なのは分かるんだけど、ゴアがちょっと急進的に思えるほどの言説を用いざるを得ない状況があるのではないかと思ったり。つまり、「極端に言わないと通じないような現状があって、環境問題をあおるぐらいでバランスがとれるようになる(少しは環境問題を意識するようになる)」、ということではないかと思ったりするわけですが、これは単にぼくがゴアびいきだからかもしれない。なにせ「情報スーパーハイウェイ」でしびれたクチなので。

 そういや大統領候補の一人のオバマ氏はアフリカ系とのことだけど、アフリカの紛争・貧困問題への対策とか、環境問題意識とかどうなってるんだろうか。



・・ってまた、話逸れちゃいましたね
(「ですます」調使うと話が長くなるのかな)


 個人的にはバイオでなんとかできないかなぁ、とか思うんだけど


「納豆で砂漠を緑化」の壮大ロマン(@日経BP)
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/column/d/39/


 しろーと臭いかな。もちろん上記記事のような方法だけで全部解決できるとは思ってないけど



 って、この領域は良くわかんないので次はこれ系で気になったことでもエントリしてみます。






--
関連:
環境問題のウソ(@404 not found)
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50705887.html


池田清彦「環境問題のウソ」を読む(@環境を読み解くhechikoのブログ)
http://hechiko.cocolog-nifty.com/blog/cat2053441/index.html


京都議定書よりも賢明な政策(@池田信夫blog)
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/8481b87705a247b4932fd8b52db13b46


地球温暖化対策は待ったなしか?(@スラッシュドット ジャパン)
http://slashdot.jp/science/article.pl?sid=07/02/04/008234&from=rss


Big factory pig farms are some of America's worst polluters(@BoingBoing)
http://www.boingboing.net/2007/01/20/big_factory_pig_farm.html


汚れた都市(@壊れる前に...)
http://eunheui.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_79a8.html


グレート・バリア・リーフ、20年以内に絶滅の危機(@シドニーの達人)
http://hirano.stay.jp/archives/article/5768.html


このところの穀物高騰など(@極東ブログ)
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2007/01/post_07e1.html



--
追記:
書いたあと気づいたんだけど工業排気については炭素税と排出権取引市場ができあがってますね。
んで、先進国が低開発国から排出権買い漁ってて、それ専用の会社もある、と。


これでいちお全体の排出量はセーブできてるのかもしれないけど、減ってはいない。そしてここでも先行者利益のようなものが発現している。・・こういうのは「持続可能な社会」っていうのかなぁ。


(でも、「やらないよりはやったほうがマシ」、なのだろうけど)


タグ:環境問題
posted by m_um_u at 17:04 | Comment(2) | TrackBack(1) | レビューこのエントリーを含むはてなブックマーク
この記事へのコメント
ブログ復活、おめでとうございます!そして、TBありがとうございました。

不都合な真実、見てこられたのですね。
一種の政治キャンペーンと思えば、そうかも的な感じでしょうか。
そもそもガソリン車が今だに主流ってことも変なんですよね。
アメリカの策略?とか思ったり。

そうえいば、緑化っていえば、中国が緑のペンキで緑化しちゃってるっていうバカバカしい現実…(- -;
(昨年末に香港在住の知人から聞いたのですが、先日、読新にも出てましたね)

あの人たちの考え方を先になんとかしたほうがいいのでは?と思います(笑)。
Posted by 平野@オーストラリア at 2007年02月22日 18:10
ありがとうございます。

その次のエントリでも書いたのですが、ぼくはこの映画そのものは楽しめました。ゴア好きですし。

ガソリン車についてはなんとかならないんですかねぇ。。エタノール使うとさとうきびが値上がりしたり(「風が吹けば桶屋が儲かるみたい」)。桶屋繋がりだとこんな話を見て面白かったです。

旱魃が讃岐うどんに影響!?
http://blog.goo.ne.jp/katu1961/e/701d00d41d244c7d7bd634109d998702

讃岐うどんの小麦粉はけっこうな割合でオーストラリア小麦に頼ってるんです、って。意外でした。

中国の人たちについては(・・言うまい 笑)


って、言いつつ、この前ハウステンボスに遊びに行ったら中国人観光客がいっぱいで驚きました。
新興富裕層の観光場として日本が受けているそうです。

Posted by m_um_u at 2007年02月22日 21:52
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Excerpt: 先日天気が良かった日の夕方見かけた一番星です。明るく輝いていて、なんとなく嬉しくなりました。さて、夜が更けて一人でコーヒー豆を挽き、ミルクを温めてカフェオレを作りました。そして、不都合な真実を読みまし..
Weblog: よしTea_Cafe
Tracked: 2007-02-19 17:41
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