2010年09月01日

「会社とか学校と家庭」「システムと生活世界」「壁と卵」「聖と俗」との間ぐらいの話

昨日のエントリで「商業化・物象化などによって日常生活のなかから実存が搾取されていくことの是否」みたいなのを考えて


聖性と市場のあいだ: muse-A-muse 2nd
http://muse-a-muse.seesaa.net/article/161162630.html?1283266712



いちおぼんやりとした着地点は得られたのだけど、似たようなことを違う言葉で語ってるエントリみかけたのでメモ的に


コモンズと能力 - heuristic ways
http://d.hatena.ne.jp/matsuiism/20100818/p1


オレのにしてもそうだけど「システム / 生活世界」≠「壁と卵」ってマルクス主義的産業社会論からの批判理論みたいな基軸があるように思う。


そんで、「生活世界を持ち上げるあまりシステム毛嫌いするのはどうなの?そういうシステムも我々が創り上げたものなのだよ?なので内部から変えていこうよ」ってのがこの辺の目標設定になるかなあと思うわけだが




近代産業の中でモノのように人々が資源や商品とされていく中で、「芸術・道徳・宗教・政治的信念・科学などの上部構造は幻想というよりはモノのような存在感をもつ。その存在感はともすれば人々を追い詰めていく」
http://tumblr.com/xauh9mq60


この辺りの「がっちりとした壁」のような存在感をもった制度(あるいは文化慣習)の記述は自殺や就職氷河期問題思い起こさせる。絶望に追い込まれる際に厳然と屹立する「社会」という壁



資本主義による分業・専門化によって個人の多様な能力はその「界」に合うように限定特化(アジャスト+スポイル)され他の世界への回路を奪い、狭い世界にひとびとを閉じ込める
http://tumblr.com/xauh9mu03


女性の場合、「主婦だからできるのは当然」「主婦として」みたいな感じに追い込まれ、シャドーワークを当然化されたり
http://tumblr.com/xauh9muvu



そして「ほかの世界」との回路を失って孤立化、疎外感を高まらせて欝になっていったりするわけだけど


「社会」が要請するモノ(あるいは資源)として利用価値のなくなった人々は排除されていく。




しかしこのような「社会が要請する労働力」も資本主義そのものから再生産されるのではなく、コモンズの場によって再生産される。
http://tumblr.com/xauhbv288


ここでいう「コモンズ」とは「家族や会社での協働という資本の外部」。たとえば会社内部で「そのスパナとってくれ」といっても「代わりになにしてくれる?」というように対価をもとめたりはしない(≠資本主義的関係ではない)。そういう関係は共産主義的とも言える。
(※ここは共産主義というかボランタリーな協働的ということだと思うが


そういった業務が流れやすくなるような常識的なものを身につけた労働力は市場(会社)の外部で再生産されていく、と


この辺りは教育現場としての学校と家庭が思い浮かぶ。学校で工場・軍隊のための規律訓練が行われていた名残りがそのまま企業戦士生成に受け継がれている。


なので、ここでいわれる「協働」の場の可能性、「分業化に限定特化された能力ではなく多様な能力としての協働的なもの」というのは家庭における非偏差値教育みたいなものかなと思う。


 渋谷氏は、「親密圏でのケアや社会的ネットワークのサポートの有無により、個人の「できること」がじっさいに増えたり減ったりする」という事例を示して、「能力の共同性」という考え方は、「個人の行為が、じつは協働という行為であり、その意味で個人の「能力」は個人のもの(所有物)ではないということ、そして能力は共同体(コモンズ)からの借り物であるというある種の実践感覚に通じている」という。


http://tumblr.com/xauh9mzft




「職業意義のある教育」の話とか思い起こさせるけど。


濱口桂一郎、2009、「新しい労働社会」: muse-A-muse 2nd
http://muse-a-muse.seesaa.net/article/160935453.html


国家や産業社会のための教育と生活を豊かにするための教育みたいなのの間





この辺の話はあらためて 「ポストモダンの共産主義」とあわせて読むとおもろそう。デュルケムも読むだろうし



posted by m_um_u at 23:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記このエントリーを含むはてなブックマーク
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