2009年12月12日

「資本主義は巨大なくじら」というお話

この流れでいろいろつぶやいちゃったのでメモ的に





この話自体は要約すると「アメリカの経済って軍事的技術開発競争で回ってたよね」って話だと思うんだけど、そういう面もあるかなとは思いつつそれだけだと経済は回らないはず、と思ったので以下のようにウニウニつぶやいた。





要約すれば、「技術力(技術開発)だけでは経済は回らない」、って話 。


ちゃんと裏とってないけど、アメリカの経済を支えてきたのは(宇宙開発などに代表されるような)「商品開発→自律的な生産性」ってだけではない、というかむしろその外縁的なモノだったように思うので。

そのひとつが国債であり、もう一個が「貨幣が利益を生む」って資本関係へのを信頼を担保とした期待のようなものだったように思うし。国債への信頼のほうはアメリカの市場の規模の大きさ+安定度によって決まるはず。もしくはそれを保障する軍事的力、とか。


なので、この異論のアクセントは「自律的生産性っていうか国債とかだし」ってとこにある。


まぁとりあえず自分的には「この手の議論は(とっとと)トッドを読んどけ」でFAな感じ


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1 よみづらい





で、


上記のついっと連弾から妄想が進んで以下の話





通常、利益≠生産性というのは労働力やなんらかの生産財によって得られるものであるといえると思うけど、そのほか利益を生む方法としては略奪がある。ってのは柄谷行人が言ってた話。


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前世紀まではこの「(他の領土などの)略奪→分配」って過程がそのまま国の利益に直結してた。なので、そこではGNP的なものは「生産性」だけでは測れなかったはずだし。

そんで、2つの大戦を挟んでそういった「略奪→分配モデル」もできなくなったのでその名残りだかなんだかで領土争いな流れは宇宙開発に向かったり。そこでの領土のゲインは宇宙開発における技術力と直結していたわけだけど、それまでの領土争いと違ったのは、宇宙開発が成功し宇宙でより遠くまで進めるようになったからといって獲得した(と思われる仮想)領土を分配できるようにならなかった、ということ。

でも競争によって国家の威信は保たれるし、あるいは「国家は領土獲得競争をするもの」って慣習が残ってたせいか開発競争は進んだ。


(ここからはちょっと妄想だけど最初にあげたヒトサマのとぅぎゃったーまとめ程度の話)


現行の世界の富というのはこのときに虎皮算用されていた「獲得されるべき富(領土)」から分配されたものではないか?「それがすべて」とはいわないけれど、少なからずその部分を引きずっているように思う。

実体的には略奪によって利益(領土)を得ていないないのだけれどそれが虎皮算用され、その含み利益の上にさらなる開発→含み利益が先行入力されていったもの。その意味では「貨幣の操作によって生まれる利益=資本」の形とも似ている。


資本主義 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B3%87%E6%9C%AC%E4%B8%BB%E7%BE%A9


そして、現行の世界はその利益を分け合うように回っている。かつて海の民が巨大なくじらを分けあったように。



ただし、この利益とは含み利益的なものであり、生産なり奪取なりから生まれた実質的な利益ではない。なので、その部分の空隙は依然としてあるはず。そしてその空隙はポッカリと穴をあけて待ち構えている。誰がはまるかわからないババ抜きとか椅子取りゲームみたいに。

どこまでも積み上がった先行入力型連続コンボ、あるいは多層型の含み利益の梯子


現行の貨幣経済型資本主義な相互依存型世界経済システムを崩す、ということは「このタメ(はしご)をはずす」ということを意味するように思う。この梯子をはずすと一気に反動がくる。 その覚悟があるのか?


この巨大なタメは基軸通貨を司るような規模をもった市場を有し、それを担保する軍事力をもった国に受け継がれていくものと思われる。中国、あるいはBRICSとか。


ブラックスワンという話はそういう話関連かなと思ったんだけど、どないなんやろ?


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ブラックスワンを読むための私家版参考図書リスト - HPO:機密日誌
http://d.hatena.ne.jp/hihi01/20090629/1246267061



つか、複雑系経済学的観点からみたときの経済の動態のリスクのことを「ブラックスワン」て呼んでるみたいだけど


まぁ、こういった実体経済(って言い方も変なんだけどとりあず)で生まれた巨大な利益 / リスクの関係に対して、一部で「ポスト資本主義」とかいわれつつあるネット経済ってのはそんなに強力なのか?って思う。


先程からいっていた仮説が正しければ、現行の経済システムのpostというのはタメの移譲先を考えること、とそれにともなうちょっとしたルール改訂程度なはず。 いきなり「ネット経済は現行資本主義を超える」とかは無理だしナンセンス。前にも言ったが現行システムにマウントする程度だと思う





ちょっと前にいったけど資本主義の特徴って貨幣を介した抽象価値の取引であり抽象度を高めることによって物理的制約から逃れた価値が倍増していくことにあるので。それ自体は問題ないんだけど、そこをトラカワ算用するからまずいんだよ


貨幣の部分をほかのメデイアに変えてスピード制御したところでやってることは同じだし。ゲゼルシャフト的に価値と場所や時間、人情などといった物理的な制限をアンバンドルして「まとまってること(≠ゲマインシャフト)によって生まれるいざこざ」を減らしていくって方向だし。ハイパーゲゼルシャフトだけど


その方向とは逆に原子共産主義的な人情とか何とかにもどれみたいなこと言ったりする人もいるけどそんなの今更無理なはず。イスラエルの「キブツ」のように小さなコミュニテイで実験的にやるなら別だろうけど。 それを全体に適用すればふつーに生活がまずしくなるだけ



そんなことウニウニいってたらTLにソレ系の話題で「これ嫁」本が出てたのでいちおメモ


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たぶん立ち読み程度な気もするけど





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おまけ:





posted by m_um_u at 06:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | 経済このエントリーを含むはてなブックマーク
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