小林秀雄の流儀 (新潮文庫)
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山本 七平
新潮社
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生活者の視点と経験と知識
一身一頭人間として生きた批評家依然として山本の文章は読みにくくてなんか分かったような分からなかったような感じだった。新保さんて人のあとがきがまとまってて分かりやすかったのでちょこちょこ引用(というかてけとーにつまませてもらう)。
けっきょく「小林秀雄の流儀」の主題は「実生活と思想との間でバランスを保つ」ってことにあったみたい。実生活と思想の両極にひきづられないような緊張を保つということ。
前の感想で見たように
muse-A-muse 2nd: 「小林秀雄の流儀」 - 現象学的還元?
http://muse-a-muse.seesaa.net/article/122453130.html
muse-A-muse 2nd: 意味以前へ Martin Creed展にいってきたよ (reprise)
http://muse-a-muse.seesaa.net/article/122569128.html
その方法としては現象学的に既存の文脈をゼロに戻して最初の実感(リアリティ)に還るということにあるわけだけど、けっきょく本書ではその方法については具体的に語られてはいなかった。山本的には最後のほうで「『本居宣長』でやってたように内部実感(自分のリアリティ)に立ち戻ることだ」って言ってたけど(332)。
なので解説ではそれとは別の部分での本書の意義みたいなのが明らかにされていた。「東大教養主義的な日本的な教条主義(あるいはペダンティックなスノビズム)の空気からずれることを示してくれた」ってことだけど、
萬さんのこの感想もその文脈って感じかな
2009-02-12 - 萬の季節
http://d.hatena.ne.jp/nomurayamansuke/20090212#1234394669
「日本では言葉が生活者から遊離してる」ってことか。
てか、考えてみると阿部さんが東大教養主義的なものと「世間」の問題をあわせて論じていたのもその辺の関係だったか。「世間」=「空気」ってことで
「世間」とは何か (講談社現代新書)
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阿部 謹也
講談社
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東西の個人と社会そして「自由・平等・平和」の成り立ち
世間は何かは人それぞれ
「世間」は空気のように見えない、感じない
我々が生きる日本社会の特質
世間の謎そんで、finalvetさん辺りなんか書いてなかったかなと思いつつぐぐるに
極東ブログ: [書評]小林秀雄の流儀(山本七平)
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2006/01/post_53d8.html
同時に山本七平が小林秀雄の文章の魔力に呪縛されたようになっており、読みづらい本である。
ってことで「あー、やっぱりねーw」って感じだった。てか
しかし、考えてみれば、「小林秀雄の流儀」はある意味で小林秀雄が何を語らなかったという問題であり、そこには当然、山本七平がなにを語らなかったが重ねられている。
もちろん、語らないということは単なる沈黙ではなく、なぜ語らないかについて逡巡する饒舌であると言っていい側面がある。その饒舌は当然、文章としての構成に危機を与えるものであり、十分な作品なり著作なりにはまとまりえないものがあるだろう。だが、そのプロセスの苦労というか、まさにベルクソンの認識のコアにある努力のようなものが、人の精神の中年以降の成長を魅惑してくるものでもあろう。
ということで小林にも山本にもまだなんかあるみたいだけど。
とりあえず自分的な読みとしては、「思想的課題にとりつかれてそれが衒学的に日常生活から乖離してしまっては意味がない → しかし日常生活に囚われそれを言い訳とするのもいかがなものか → 両者の中間としての緊張を保ちつつ思考の明晰さを保つにはどうしたら良いのか?」、というものでその答えについてはけっきょく示されていなかったように思う。「野にあって思考を保つ」というか…。
この課題は以前からあって、こういう言葉として頭の中にあったり…
muse-A-muse 2nd: 羊でも狼でもなく「ふつーに生きる」ということ (reprise)
http://muse-a-muse.seesaa.net/article/43805201.html
内容はちょっと違うけど、「<善>にひっぱられすぎないように善を保つ」という形式は共通する。
そんで、けっきょくその辺の方法というのは明示的に一般化できるものではなく各人の「意志」のもちようなのかなぁとかなんとか。
それもよくわかんないので現象学についてもっかい見直すつもりだけど。あとついでに甲野 vs 井上本
現象学Memo: 現象学的還元とは?: So-net blog
http://phanomemo.blog.so-net.ne.jp/2006-01-21
現象学入門 (NHKブックス)
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書いててヘンに思わないのだろうか?
「生きた現象学入門」の名著
現象学は、近代哲学の難問を解き、ひとつのまったく新しい問題の地平を開いた
疑問再出。
「事件」であった本書は、思考の原理です。muse-A-muse 2nd: 「運命は決まっているがゆえに自由だ」な話
http://muse-a-muse.seesaa.net/article/121774176.html
この辺の「言葉以前になんとなく分かる」って感覚はイデア論的なアレでありクおリアだのなんだのでいろいろいってた部分とも共通するのかな。
クオリア - Wikipedia
・・茂木を見る気は特にしないけど、「普遍的な課題」ということでは課題自体は間違ってなかったのかも。あと、脳つながりだと養老猛が甲野善紀に興味を持った理由もこの辺からなんか納得できる。
てか、「ベルグソン嫁」って話になるんかな。。まぁその前に西田にいったわたしでしたが…。




