崖の上のポニョ [DVD]
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ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント (2009-07-03)
売り上げランキング: 2
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おすすめ度の平均: 

作品は○。売り方は×。
教訓的すぎ
ぽにょ最高〜!!
不快感が残る出来
私は泣いちゃいました見る前から鈴木敏夫さんのpodcast聞いてたのである程度内容知ってたんだけど。
鈴木敏夫のジブリ汗まみれ - TOKYO FM 80.0 - 鈴木敏夫
http://www.tfm.co.jp/asemamire/index.php?catid=173
内容っていうか主題みたいなの。てか、そういうのとかプロデュースまでのこもごもをちょっとは知ってるのでなんかスタッフみたいな気持ちで臨めた。いままでだったらクレジットなんか流すだけだったけど電通+ディズニーなところにもみょーに反応したり。映画に関わった人全員でカンパニーなんだなぁ、とか。
ともかく映画の感想
最初の印象は「トトロ?」って感じだった。特にポニョが「ニーっ」って歯をむき出しにしたり、波の上を走っていくところの躍動感なんかはそんな感じ。あと全体的にリアリズムよりも躍動感を重視したつくりとか…。ジブリ作品はそういうの多いだろうけど、「もののけ姫」なんかに比べて物理法則その他を無視してるところがけっこうあったなぁ、とかなんとか。(たとえば「海の魚を淡水につけてだいじょぶなのか?」とかそういうの)
そういうのも主な対象年齢が小さな子供ってこともあるのかなぁとかなんとか。この辺は暗黙の了解かなとか思った。
ポニョが波の上を駆けているシーンでは「これが噂の『波の躍動感を見てください』かぁ。ほんとに一個一個の波を生き物みたいに描いててすげえ」とか思いつつなんかこういう伝承ありそげに思った。「時化のときに波間を走る子供の伝承」みたいなの。「人面魚が嵐を呼ぶ」っていうのはセイレーンかなんかだろうし。「ポニョの血が傷を治す」というのは人魚=不死伝説だし。
「海の子供」の直観は「海獣の子供」も読んでるからなんだけど
海獣の子供 1 (IKKI COMIX)
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五十嵐 大介
小学館
小学館
おすすめ度の平均: 

壮大な海と宇宙(ソラ)の物語
どんな結末になるのかが、楽しみ
子供の頃はきっといつも冒険を望んでいた。そんな子供を思うと優しくなれる。
海で産まれた子供達
身体感覚を刺激する漫画ちなみにこちらは「海の中を魚たちと一緒に過ごす子供たち」の伝承をまとめた感じでおもろい。「海の子供が破滅を呼ぶ」ってところだとポニョとも共通するし (てか、やっぱそういう伝承があるんだろうな)
あと「海の世界が再び地球を統べるのだ!」みたいなところでは日本における海の勢力と陸の勢力の話とか思い浮かんだ。
muse-A-muse 2nd: 「へうげもの」をめぐって武力と資本とアートな話
http://muse-a-muse.seesaa.net/article/119488882.html
この線はたぶん関係ないだろうけど
そんでまぁ話が進んでくわけだけど。すっ飛ばすと全体としては「あの世を描いた」って話なんだな、と。「あの世を描いた」っていうのは鈴木さんのpodcastで宮崎駿自身がいってたって話なのでカンニングみたいな前知識なんだけど、終わりのほうに出てきたトンネルのシーンとかはまさにイザナギがイザナミを黄泉(根)の国から連れ帰ろうとしてふりむいちゃったときと同じだなぁとか思った。
イザナギは化け物と化したイザナミにビビっておいて帰っちゃったんだけどそうすけは最後まで見放さず「ぼくが守ってあげるからね」って言い続ける。たぶんそれに呼応するようにポニョは「生まれてきてよかった」って思う。
物語構造とか関係なく、作品のメッセージとしてはここだなぁ、とか思った。
それとは別に骨格としてはこんな感じであの世と化した世界を描いてたりする。あるいは世界が大津波で沈んだ後の夢の話みたいなの。
なぜ大津波で沈むのか?これは魔法使いフジモトのモノローグから解ける。
断片的情報ではあるけれど、フジモトは現在の人の世に嫌気がさしてなんらかの方法(魔法)で自らを水中生活に適応させ海の世界で暮らすようになった。そこで海の女神の召使いってわけでもなく客人(あるいはまれびと)的扱いを受けてたみたいなんだけど、フジモトの焦りとして「このままでは世界が滅ぶ」「海の世界が再び世を支配するのだ」「ポニョの覚醒による魔法使用が世界のバランスを崩し、世界崩壊に繋がる」というのがあったように思う。
「なぜ世界が滅ぶのか」について特に説明はないんだけど、作品の最初のほうから見られるフジモトの人間の機械や機械が垂れ流す「汚い水」への嫌悪がヒントになる。この符合をバネとして宮崎アニメの連続するテーマ「環境問題」が浮上する。
このテーマは「ナウシカ」「もののけ姫」と続いてきていて「もののけ姫」で一応宮崎なりの答えが示されていたように思う。そして「もののけ姫」を意識すると「ポニョ」の物語構成や主要人物配置もほとんど似たものだと気づく。
ポニョ = サン
宗介 = アシタカ
フジモト = エボシ
グランマーレ = シシ神+モロ
「自然と人間文明の間で揺れ動く姫」って設定も一緒だし、最後は自然の力が暴走してカタストロフってのも同じ。物語的にはそれに人魚姫的テンプレートを貼ったって感じ。あとついでに北欧神話も
ブリュンヒルデ - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%83%B3%E3%83%92%E3%83%AB%E3%83%87
そのことがオーディンの怒りに触れ、処罰されることになる。すなわち、彼女の神性を奪い、「恐れることを知らない」男と結婚させられてしまうことである(『ニーベルングの指環』ではどうせ結婚させられるのならと彼女が望んだことになっている)。
この辺は主題ではなく「人に恋した異界のものが代償として力を失う」って話の符合だと思う。
「ナウシカ」のときには蟲愛ずる人の姫が、「もののけ姫」のときには人として生まれつつもシシ(獣)に育てられた姫が、今回は人間になりたい魚のお姫様が異界と人界の架け橋となろうとする。そういう意味ではこの辺がトリックスターとかまれびとなのかなぁとか妄想するけどまぁそれは置いといて…。
全体としてはこんな感じで環境問題が主題な話だと思うんだけどその辺のメッセージ性は覆いかぶしてトトロ的エンタメな作りしてたなぁ、と。「ナウシカな系譜でもののけ姫と同じ」ってことだと物語構造的な違いはどの辺にあるのか?この辺に関する宮崎の考えは進んだのか?とか思うんだけど、なんとなく感じたのはもののけ姫のときのような悲壮感がないってこと。
これは「エンタメ的作りをしたから」というのもあるのだろうけど、もののけの頃より齢を重ねた宮崎の諦観というか老人的達観なのかなぁとかなんとか。「洪水で世界が沈む」なんてのは「ポニョの魔法」ってことにはなってるけど北極だか南極だがが溶けるの意識してるのだろうけどそういうのも意に介さないあっけらかんさというか人間賛歌というか。
もののけのときにはまだ「環境問題を考えて地球をなんとかしなきゃ!><」って感じだったんだけど、今回は途中から「破局になったらなったでなんとかなるんじゃん?」的なあっけらかんさを感じた。そういう生命力は宮崎アニメ(あるいはナウシカ原作)のころからあるものだとは思うけど。
ちょっと解釈的に迷うのはどこからが「あの世」もしくは「夢の世界」だったかということ。宗介が起きて世界が水浸しになってたところからもうそうだったのかな?そうじゃないとデボン紀だかなんだかの魚がいるのおかしいし、ボートの女性がポニョの半漁人バージョンみて「まぁ☆」だけで済むわけないしなぁ。。(「おおらかだったからだよ」ですまされそうな気もするけど…)
あとはこれが方丈記私記的なものだったのかなぁとかぼんやり思う。
宮崎駿自身は「いつか方丈記私記をつくりたい」っていってるらしくて、今回の破局の後の諦観的楽観(無常観)というのもそういうの意識したのかなぁとか思ったんだけど「方丈記私記」まだ読んでないのでわからない。。
方丈記私記 (ちくま文庫)
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堀田 善衛
筑摩書房
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おすすめ度の平均: 

方丈記私記で見えてくる鴨長明
古典の読み方を教えられた秀書1945年3月、東京大空襲のただなかにあって、著者は「方丈記」を痛切に再発見した。無常感という舌に甘い言葉とともに想起されがちな鴨長明像はくずれ去り、言語に絶する大乱世を、酷薄なまでにリアリスティックに見すえて生きぬいた一人の男が見えてくる。
ってことで終戦後の状況とか、世界経済崩壊な現状にも当てはまるのかなとか思ってむしろ「サブプライム崩壊後の世界経済を力強く生き抜こうとする人々」って感じで描いてくれたほうが現代社会には関係するだろうなぁとか思いつつ宮崎やジブリがいまからそこまでするとも思えんしなぁとかなんとか。
隠喩的に「モモ」のジブリ版みたいな感じで表してくれたらいいのになぁ(とかなんとか勝手に期待したり
モモ (岩波少年文庫(127))
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ミヒャエル・エンデ
岩波書店
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おすすめ度の平均: 

大人になると別の形で心にしみるかもね。
児童文学ということで…
レヴューというより、雑感ですが、
「残業依存症」から立ち直った、今の読後感
小学生ではじめて読みあるいはガメラが出てきて全部ぶっこわすとかねw
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関連:
宮崎駿講演会「方丈記私記と私」|紅の猫月夜に鳴く
http://ameblo.jp/kurenainoneko/entry-10150291478.html
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